2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520328
|
Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
小森 早江子 中部大学, 人文学部, 助教授 (60221248)
|
Keywords | 第二言語習得 / 漢字熟語 / 語彙判断課題 / 認知プロセス / 反応時間 |
Research Abstract |
本年度の研究計画に基づき、以下の研究をおこなった。 1 データ収集 昨年度の研究で開発し、予備実験に基づいて改良した実験用プログラムを使って、本年度は本実験をおこなった。以下のような中級、上級、母語話者の3つのグループのデータを収集した。 (1)中級レベル学習者のデータ収集 英語を母語とする日本語学習者のうち、中級レベルのデータを収集した。 (2)上級レベル学習者のデータ収集 英語を母語とする日本語学習者のうち、上級レベルのデータを収集した。ハワイ大学東アジア言語文学学部所属教授および大学院生の協力を得て収集した。 (3)日本語母語話者のデータ収集 日本人大学生および大学院生の協力を得て収集した。 2 データ整理 個別に集めたデータを各グループごとに分類し、実験ごとに正答率と反応時間のデータファイルを作成した。 (1)実験の種類 実験1〜4の4種類のデータがある。各実験に使用したのはすべて漢字二字の熟語である。実験1〜3は語彙判断課題、実験4は自由再生課題である。実験1は熟語の複雑性、実験2は音の影響、実験3と4は意味の影響を調べる実験である。 (2)実験の対象者 中級、上級レベルの日本語学習者56人分、日本語母語話者21人分のデータを収集した。 3 データ分析 分析方法について検討し、各実験ごとの分析を開始した。 来年度は最終年度であるので、本年度収集し、整理したデータを検討した分析方法に基づいて分析し、結果、考察をおこなう予定である。
|