2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本人英語学習者の読解力テストの妥当性の検証及び影響要因に関する研究
Project/Area Number |
16520336
|
Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
平野 絹枝 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (30123219)
|
Keywords | 読解 / 妥当性 / 再生テスト / 影響要因 |
Research Abstract |
本年度は、初年度であるため文献資料の収集と15年度までに収集した自由記述とアンケートのデータ入力と分析に徹底した。具体的には、1)リコールテスト(再生テスト)の定義、長所、短所を詳細に検討した。さらに、実証的研究を概観した結果、どのような要因が再生テストの量や質に大きな影響を及ぼすかの検討を行った。性差、英語力、読解力、テキスト構造、学習経験年数、採点方法などが諸要因として指摘されており、読解テストとして、再生テストを使用する場合に考慮しなければならない変数が明らかになった点は大いに意義があると思われる。また、9月下旬に英国の大学を訪れ、日本で入手しにくい資料を収集した。また読解とテステイングの世界的権威であるランカウター大学のオールダソン教授と読解テストの妥当性の問題について議論をして、示唆を受けた。2)リコール・テストの妥当性の検証、リコール・テストの方略の分析を行った。すなわち、ノートパソコンを一台購入して複数の学生に、15年度までに行って収集した自由記述とアンケートのデータ入力、分析補助を依頼した。さらに、どの変数がリコール・テスト得点を最も予測するかを明らかにするために、分析を行った。またリコール・テストの併存的妥当性を調べた。また本研究のデータの分析結果の考察の補助資料とするため、学生に書いてもらった、テストを受験したときの感想を、コンピューターに入力した。この感想のパソコン入力補助も学生に依頼した。 16年度は、リコールテストの採点とデータの入力と分析に膨大な時間をさかなければならなかったため、データ結果をまとめた論文の執筆にまでいたらなかった。また、上記のデータの分析も引き続いて17年度も継続することになる。
|
Research Products
(1 results)