2006 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術コーパスに基づいたE-LEARNING-教材の作成から学習履歴の分析まで
Project/Area Number |
16520341
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
小山 由紀江 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (20293251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 智文 名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (00359762)
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Keywords | 科学技術論文 / コーパス / e-learning / 英語学習教材 / 語彙リスト |
Research Abstract |
本研究は、コーパスとe-learningを使用して工学系の学生に適した英語学習の教材を作成することを目的とするが、その研究内容は1.コーパスとe-learningに関する理論的基礎研究、2.コーパスデータの採集と精製を含む、コーパスの構築、3.コーパスデータを分析した結果のe-learning教材への応用の三つに大別される。本年度は16年度から行っていたコーパス言語学やe-leaningに関する基礎研究とテキストデータの収集やデータ精製などを継続し、コーパスデータの分析に基づいて17年度に試作したe-learning語彙教材の学習履歴を教材の改良に反映させ、この教材を使用した結果を、研究会、学会などにおいて発表した。 1.コーパス言語学とe-learningに関する理論的基礎研究 引き続き書籍・文献による研究と、研究会の参加、及び学会発表(大学英語教育学会、中部英語教育学会、EuroCall、教育工学会、情報学ワークショップ)を行った。 2.コーパスデータの構築(継続) 17年度に追加したNatureや、生物系、土木系、応用物理系の学術論文に加え、一般科学雑誌記事Scientific America の記事の日本語訳を一部日本語コーパスとして追加した。またこれらのコーパスデータの精製も行った。 3.e-learning教材の改良 17年度に、論文abstractに品詞タグと意味タグを付けて文章構造の理解を助けるe-learning教材を作成したがこれを改良し、一般科学記事に品詞タグとポップアップ辞書の機能を付加しreading comprehension check問題を加えた読解教材を作成した。携帯電話学習用教材としては、発信語彙と受信語彙の4択問題を作成した。また、2.のコーパスの分析の結果確定されたサブテクニカル語の語彙リストを基に、やはり4択問題を作成した。さらに、これらの語彙問題を効果的に学習するための「繰り返し学習」のアルゴリズムを使ったe-learningシステムも作成し、学生に提供した。またこれらの実施状況と効果に関して上記1.の学会で発表を行った。
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Research Products
(7 results)