2004 Fiscal Year Annual Research Report
WWWを用いた語学教材作成支援ソフトウェアの開発と学習効果についての研究
Project/Area Number |
16520347
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Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
吉井 誠 熊本県立大学, 文学部, 助教授 (70240231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貞廣 泰造 熊本県立大学, 総合管理学部, 講師 (00280454)
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Keywords | CALL / 語彙習得 / 教材開発 / ソフトウェア開発 |
Research Abstract |
16年度は本研究のプロトタイプ完成を目指し、教材開発とソフトウェア開発を行った。16年度前半(4月〜9月)に教材開発として教材選択、読解力・単語力測定テストの開発などを行った。様々な種類の英字新聞テキストを活用し、それを基に多肢選択・内容要約などの読解問題を作成し、語彙習得の段階的過程を反映させる形の単語テストを採用した。ソフトウェア開発として、学習者管理情報、単語検索過程情報、読解・単語力テスト成績などをデータベースに記録・保存するためのプログラミングを行った。オープンソースソフトウェア(Linux,Apache,PHP,PostgreSQL,DBMS等)をもとに、サーバーを構築し、データを記録・保存・分析できるようにした。サーバー環境を整えるため、HTTP用サーバー、DB用サーバー、UPS電源装置、バックアップメディアなどを揃えた。 16年度の後半(10月〜3月)は完成したプロトタイプの試運転、並びに予備実験を行った。自習学習として被験者の学生にソフトを試用してもらい、ソフトへのフィードバックを得た。教材開発においては、教材内容の点検、読解力テストと単語テストの内容・妥当性などをチェックし、ソフト開発においては単語検索の情報、学習管理情報、各種テストの成績情報が正しく記録・保存されているかをチェックした。引き続きプログラムの修正・改良を行っているところである。予備実験のデータを処理・分析中であり、その結果を本研究における中間報告として5月と8月に学会にて発表予定である。これらの発表に先駆け3月にフランスで開催されるコンピュータ支援言語教育学会に出席し、語学学習プログラムと学習者とのインターアクションに関する研究の動向を探り、5月から行う予定の本実験への示唆を得たいと考えている。
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