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2004 Fiscal Year Annual Research Report

談話構成における話者の「視点」:日韓両語の母語話者および学習者の談話コーパスに基づく対象研究

Research Project

Project/Area Number 16520352
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

金 慶珠  東海大学, 外国語教育センター, 講師 (60349420)

Keywords視点 / 日本語 / 韓国語 / 学習者
Research Abstract

本年度は、日韓両言語の母語話者および学習者の視点運用における実態を把握するための(1)実験調査の実施による資料収集、(2)視点分析における理論的枠組みの構築の二点に終始した。具体的な研究および活動内容は、以下の通りである。
(1)実験調査の実施による資料収集:2004年の4月から日本および韓国における実験調査を行い、日本語話者250名、韓国語話者180名、日本人韓国語学習者40名、韓国人日本語学習者70名からの談話資料を収集した。現在、これらの資料をデータ化する作業を進行中にある。
(2)視点分析における理論的枠組みの構築:久野(1978)をはじめとする発話の構文構造に基づく視点の分析の枠組みにおける問題点を指摘し、新たな視点の構造の把握および話者の視点的意図が言語表現に反映される仕組みについての理論的枠組みを構築した。特に、これまで指摘されてきた「表層構造レベルにおける視点の相違」は、<注視点>としての話者の視点を反映するのみであり、談話構成における「視点的結束性」を構成する一つの要素に過ぎないことを指摘した。一方、話者の主観的立場としての<視座>は、事態への関与のあり方に基づいて文中・文外要素へと拡大・反映され、談話における視点的結束性を構築する重要な要素として機能することを、言語運用における視点の仕組みに基づいて解明することができたものと思われる。その内容は雑誌「比較文明」の掲載論文および東京大学大学院における学位論文(博士)に反映されている。
来年度の課題としては、現在の談話資料データのコーパス化および分析作業、また、新たにコミュニケーションにおけるpolitenessの視点に対する資料収集およびデータ分析が想定される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 「視点」と言語表現 日韓両語における情報の選択とその発話類型に関する対象研究2004

    • Author(s)
      金 慶珠
    • Journal Title

      比較文明 第20号

      Pages: 196-227

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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