2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520382
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
石田 肇 群馬大学, 教育学部, 教授 (80125822)
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Keywords | 日本金石学 / 亀趺碑 / 梵鐘 / 魯迅 / 亀井茲矩 |
Research Abstract |
本年度は物品に関しては金石学関係の基本的図書や目本史関係の基本図書の蒐集につとめた。近年、特に日本の古代の金石への関心が強まりつつあり、関係図書の出版も多く、それらをある程度、購求できたのは幸いであった。昨年度にコピー、複写をした諸史料は継続して読解中である。 本年度は公費と科研費により、6月に島根県津和野の津和野神社の亀趺碑、仙台の魯迅の碑、9月に島根県益田市の柿本神社の亀趺碑、10月に奈良の柿本人麻呂関係の石碑、11月に島根県立博物館寄託の西善寺支那鐘、本年2月に兵庫県明石市の柿本神社の亀趺碑などの調査をし、それらのうち、魯迅の碑については後掲の論文となり、津和野の亀趺碑は群馬大学の紀要に掲載予定である。柿本人麻呂関係の亀趺碑を三碑調査したことになり、いづれ論支(仮題「柿本人麻呂に関わる亀趺碑」)にまとめる予定であり、また来年度の調査をふまえて日本現存支那鐘の報告(仮題「日本現存支那鐘鐘銘集成稿補遺」)を発表する予定である。 口答発表としては津和野の亀趺碑について7月の社会文化史学会第41回大会(於筑波大学東京キャンパス)で、同9月の無窮会東洋文化談話会第48回研究例会(於無窮会)で発表した。 一方、昨年度の科研費で調査した北京・大鐘寺古鐘博物館が承弁単位で、9月に北京で開催された首届北京国際古鐘文化交流検討会(主弁単位:中国人民対外友好協会・北京市文物局 於北京・和敬府賓館)に、諸経費はすべて主催者側負担で招請され、「在日本的各種型式的古鐘」を発表し、中・日・韓・仏などの研究者と学術交流をした。この学会参加については科研費を使用しなかったが、検討会の内容は本研究課題にそうものである。この発表は後掲の論文集に掲載され、その内容には科研費が用いられている。
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Research Products
(3 results)