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2006 Fiscal Year Annual Research Report

戦国期龍造寺氏の領国経営と流通ネットワークの研究-龍造寺関係文書の編年化による-

Research Project

Project/Area Number 16520389
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

宮島 敦子  佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (80146109)

Keywords龍造寺氏 / 筑紫氏 / 小弐氏 / 鉄炮 / 龍造寺長信 / 平吉氏 / 南蛮貿易
Research Abstract

本年度は、当初からの研究計画に沿って、以下のような二つの事をあきらかににすることが出来た。
(1)『大宰府・太宰府天満宮史料』から少弐氏及び筑紫氏関係史料の抜き出しを行い、龍造寺氏の東肥前における活動との関連を検討する材料の整理を行った。この資料整理の成果としては、戦国期東肥前の有力な国人領主である筑紫氏の領国経営の実態を明らかにすることが出来た。また、龍造寺氏の領国拡大に伴う龍造寺氏からの圧迫、そして旧来より傘下にあった少弐氏・大友氏との関係の解消から、島津氏による攻撃への対応についても明らかにすることが出来た。
(2)すでに龍造寺氏の関連史料の整理を行ってあるので、これらの史料整理を行うことにより、龍造寺領国の物資調達のあり方を検討することが出来た。とくに、鉄炮及び玉薬など兵器に関わる調達の実態を明らかにすることが出来た。この点については、ルイス・フロイスの『日本史』や『十六・十七世紀イエズス会日本報告集』からの龍造寺氏関連の記述の抜き出すことによって、南蛮貿易との関係からも検討することが可能となった。また、龍造寺領国の物資調達については、従来明らかにされてこなかったが、隆信の弟である長信の存在を抜きには検討できない事が明確となった。すなわち、多久家文書から隆信の長信宛て文書を検討していくと、龍造寺領国内での物資調達に関しては長信が関与している事項が多い事が分かる。さらに南蛮貿易に関しても、調達物資の指示を隆信から長信が受けそれを御用商人平吉氏を通じて調達するとい右、物資調達のルート・命令系統が存在したと考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 書評 柴垣勇夫編『中世瀬戸内海の流通と交流』2007

    • Author(s)
      鈴木(宮島) 敦子
    • Journal Title

      歴史評論 684号

      Pages: 104-108

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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