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2004 Fiscal Year Annual Research Report

近代中国における植民地医学の展開と中国社会への影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16520414
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

飯島 渉  青山学院大学, 文学部, 教授 (70221744)

Keywords近代中国 / 植民地医学 / 「比較」と「関係」
Research Abstract

本年度は、4年間にわたる研究計画の最初の年度として、研究計画にもとづき、研究史の整理と中国・韓国での資料調査を実施した・植民地医学に関する研究は、近年、急速な進展を見せているが、近代中国に関する研究は立ち遅れている。しかし、本研究計画の実施者の研究を含め、近年注目すべき研究が数多く登場している。従来から・台湾人研究者は、台湾における植民地医学の研究を進めていた。しかし、ここ数年の間に、中国における関連の研究の進展は著しいものがある。本年度は、以上のような研究(中国語、英語、ハングル等)の研究史の整理を網羅的に行い、こうした研究者と電子メールで意見交換を行った。この結果、以上の研究者は、中国の特定地域、例えば、上海・天津・大連等を対象として個別的な研究を進めている段階であり、本研究計画の課題である近代中国における植民地医学の展開を系統的に検討することは、近代中国における植民地医学の展開に「比較」と「関係」の視角を導入するものであり、研究史的にもきわめて意味のあるものであることが確認できた。
本年度の資料調査としては、東京大学医学部図書館など国内医学部図書館での資料調査を行うとともに、中国・韓国での資料調査を行った。当初の予定では、本年度は、大連等の中国北部地域を対象とする予定であったが、資料の公開状況に鑑み、予定を若干変更し、まず、上海での調査を行った。検討した資料は、上海市档案館(公文書館)所蔵の衛生当局の一次資料である。なお、ソウルでは、延世大学で資料調査を行った。
以上の調査研究によって、研究史の整理と上海・ソウルにおける初歩的な資料調査を完了した。次年度以降は、同様の研究視角、方法によって近代中国における植民地医学の展開に関する資料の収集と分析を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 中国のマラリア対策2005

    • Author(s)
      飯島 渉
    • Journal Title

      政党・社会関係からみた中国近現代史の再構成(家近亮子・松田康博・高橋伸夫(編))

      Pages: 104-133

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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