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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ワーキングスタイルの多様化からみた郊外地域の変容に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16520494
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

川口 太郎  明治大学, 文学部, 教授 (90195058)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 広松 悟  明治大学, 政治経済学部, 教授 (00242925)
中澤 高志  東京都立大学, 理学部, 日本学術振興会特別研究員
Keywords郊外 / 家族 / 住居 / 就業 / 東京大都市圏
Research Abstract

本研究の目的は,東京大都市圏の郊外地域を事例として,統計データの時系列分析とアンケート調査を通じて就業形態(ワーキングスタイル)の多様化の実態を把握し,それが大都市圏の地域構造や郊外地域社会の変容にもたらす影響を検討することである。本年度は以下の作業を行った。
1.郊外地域の特質やその変容の状況を整理するために,ほぼ毎月,計10回の研究会を実施し,「住居」「家族」「就業」をキーワードに既往研究の整理と今後の予察的展望を行った。その結果,郊外地域の等質・画一・性,規範性はまさに近代社会の一断面と理解されるものの,それが少子高齢化や世代交代,価値観・ライフスタイルの多様化の中で大きく揺らいでおり,郊外の多様化が進むことが示唆された。
2.住居や家族,就業に関する市町村単位の時系列データを1950年以降について収集し,地図化して分析を行った。その結果,「戸建持家に住む専業主婦核家族のサラリーマン世帯」という典型世帯が既成市街地を囲んで同心円状に分布する様子が明瞭に認められたものの,それはいわゆる団塊コーホートの郊外化にともなうものであり,近年はその均質性が弱まっていること,さらにその傾向は外縁部ほど著しいことが判明した。ただし,同一市町村内での格差もあり,市町村単位の分析の限界も明らかになった。
3.1960・70年代に郊外の戸建住宅地に入居した世帯を念頭に,親世代の職業や住居の経歴と子世代の職業や住居の経歴を対比し,社会階層の移動や住居の継承を明らかにするためのアンケート調査を行った。2005年3月,横浜市金沢区釜利谷西地区で2000通のアンケート票をボスティングで配布し,現在回収作業中であるが,約300のメールバックがあった。今後,その集計・分析と協力の得られた世帯への聞取り調査を予定している。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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