2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16520505
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Research Institution | Shobi University |
Principal Investigator |
坂本 邦彦 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授 (20215643)
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Keywords | アフリカ / タイタ / 言語 / 文化人類学 |
Research Abstract |
平成17年度では、平成16年度からの継続研究として、アルフレッド・レイによるサガラ語に関する研究の資料批判を現地調査協力者とともに進めた。タイタ語の文法構造のなかでとくに動詞・副詞・前置詞・接続詞・関係詞を中心として研究を進めていく予定であったが、動詞に関する研究に時間を要したため、他の項目に関しては、平成18年度において継続研究していくこととする。タイタ語の文法構造に関する資料は、これまでの研究を通じて相当量の収集ができているが、最終的にはネイティヴ・スピーカーによるチェックが不可欠であることから、夏期休暇と年度末を利用してケニア国を訪問し、タイタ語のネイティヴ・スピーカーと面接調査をおこなった。 I 平成17年4月〜8月:タイタ語の動詞について A.レイの研究、および、スワヒリ語の概説書等を参照しながらタイタ語文法を英語で表記する作業を進めた。これと平行して、平成16年度の研究成果のまとめとして、タイタ語の代名詞の構造に関する英語論文を執筆した。 II 平成17年8月15日〜9月13日:ケニアでの調査研究 現地調査協力者とともに動詞に関する検討をおこなった。 III 平成17年10月〜平成18年2月:タイタ語の動詞について A.レイの研究、および、スワヒリ語の概説書等を参照しながらタイタ語文法の英語による解説を進めた。 IV 平成18年3月3日〜20日:ケニアでの調査研究 現地調査協力者とともに動詞に関する検討をおこなった。 今年度の研究においては、動詞に関する分析が中心となったため、副詞・前置詞・接続詞・関係詞に関しては、レイによるサガラ語に関する研究の資料批判に着手することはできたが、それをタイタ語に置き換えるまでには至らなかった。しかしながら、動詞に関するデータを整理することができたことは、タイタ語の文法の基礎を固めることができたという点、及び、隣接したバントゥ系の他の言語との比較可能性という点から有効であったと考えられる。他の文法項目に関しては、平成18年度において継続して研究を進めていくこととする。
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Research Products
(1 results)