• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

EU人権保障の構造-財産権保障および移民問題を中心に

Research Project

Project/Area Number 16530072
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

門田 孝  広島大学, 大学院法務研究科, 教授 (20220113)

Keywordsヨーロッパ法 / EU法 / EC法 / ヨーロッパ人権条約 / 欧州人権条約 / 財産権 / 移民問題
Research Abstract

ヨーロッパ法における人権保障の重層的構造理解を念頭におきつつ,特に財産権保障と移民問題を中心に考察を行うと共に,ヨーロッパ人権保障に関する他の問題領域の研究も手がけた。
(1)ヨーロッパ法における財産権保障の研究
この分野については,EC法と欧州人権条約について資料の収集・分析を継続して行い,特に欧州人権条約における財産権保障に関して,多くの判例を分析・検討した。この分野においては,近時判例理論に変化がみられる。そうした成果の一部は,刊行を予定されているヨーロッパ人権裁判所の判例集に掲載される予定である。また,財産権保障をめぐって,ヨーロッパ人権裁判所とドイツ連邦憲法裁判所の判断の対立がみられた事案の分析を契機として,両裁判所およびEC司法裁判所の関係についての研究も手がけた。
(2)ヨーロッパ法における移民問題
移民および難民に関する規制については,EU諸国の国内法による移民法制の展開を概観しつつ,ヨーロッパ法レベルでの取り組みと,国内法における問題,および相互関連につき,ドイツの新しい移民法を中心にまとめる作業を継続した。また,ヨーロッパ人権条約における家族の保護等との関係で,退去強制を条約違反と判断するヨーロッパ人権裁判所の判決などにも注目し,分析を手がけた。ここでも,ヨーロッパ人権裁判所と国内裁判所の関係をどう理解するかがひとつの重要な論点となる。
(3)ヨーロッパ人権保障の構造
以上の作業を通じ,ヨーロッパにおける人権保障の構造を理解するための,理論的枠組みの構築をめざすと共に,ヨーロッパ法の全体像に迫るための基礎的文献も収集・分析した。その成果は,来年度以降,徐々に公表していく予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 発展的解釈2007

    • Author(s)
      門田 孝
    • Journal Title

      ヨーロッパ人権裁判所の判例(戸波江二他編)(信山社) (印刷中)

  • [Journal Article] 財産利用の規制2007

    • Author(s)
      門田 孝
    • Journal Title

      ヨーロッパ人権裁判所の判例(戸波江二他編)(信山社) (印刷中)

  • [Journal Article] 国際人権の逸脱不可能性(寺谷広司著)(書評)2006

    • Author(s)
      門田 孝
    • Journal Title

      国際人権 17号

      Pages: 147-148

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi