2004 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域における多国間国際協力の制度化の条件
Project/Area Number |
16530102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
NOBLE Gregory 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (20334261)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋渡 展洋 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (10228851)
石田 淳 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (90285081)
古城 佳子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30205398)
樋渡 由美 上智大学, 外国語学部, 教授 (70208635)
飯田 敬輔 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00316895)
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Keywords | 国際経済関係 / 安全保障 / 日米同盟 / 自由貿易協定 / アメリカ / 中国 / 北朝鮮 / 台湾 |
Research Abstract |
共同研究の初年度にあたる本年度は2度のワークショップを開催した。また、ノーブルは10月に中国への現地調査を行った。更に、毎月研究会を開き講師をお招きして、本研究と直接関係する地域の事情やその研究動向を学習した。 まず、平成16年4月の研究の目的と焦点、分担に関する共同了解を形成した。そこでは、東アジアでの経済関係が進展しているにも関わらず軍事・経済的協力関係の制度化が遅れている理由として、台湾海峡や朝鮮半島などの分断国家の一方(台湾と北朝鮮)の生存問題と中国の国内政治体制への周辺国の不信に着目することにした。次いで、平成17年1月のワークショップでは海外研究協力者を含めて、中間発表となる論文・論文概要を発表し、討論の結果、成果予定本の章立てと各章の内容を下記のように確定した。 1.北朝鮮の体制生存と危機外部化(ジョングリン・モー)、2.北朝鮮・中国と日米同盟(樋渡由美)、3.特定国抑止の情報外部効果(石田淳)、4.海峡問題と競争的協力(G・ノーブル)、5.米中経済関係と安全保障問題(古城佳子)、6.経済問題と安全保障問題の国内党派的連携(樋渡展洋)、7.日中の間でのアセアン経済戦略(W・ハッチ)、8.人権問題と貿易自由化の地域的連携(鈴木基史)、9.ドーハーラウンドでの日中(飯田敬輔)。 更に、毎月の研究会では次の方々の報告をいただいた。酒井啓子氏(アジア経済研究所)「戦後イラクの政治動態とアラブ・イスラーム圏への影響」、五十嵐武士氏(東京大学)「東アジア国際関係の構造的変容とアメリカ」、川上高司氏(北陸大学)「米軍の前方展開と日米同盟」、鈴置高史氏(日本経済新聞)「最近の北朝鮮をめぐる国際関係」、中居良文氏(学習院大)「中国の対外政策」、浅野亮氏(同志社大)「『大国化』過程における中国の安全保障」、菊池努氏(青山学院大学)「東アジアの統合と分散」、木宮正史氏(東京大学)「ポスト冷戦期の朝鮮半島をめぐる国際政治システム」、大橋英夫氏(専修大学)「中国の対外経済関係」、倉田秀也氏(杏林大学)「北朝鮮の核問題と多国間協議」。
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Research Products
(3 results)