2005 Fiscal Year Annual Research Report
事業リスク評価管理法の方法的基礎とその実践的活用方法
Project/Area Number |
16530139
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
刈屋 武昭 明治大学, 大学院・グローバル・ビジネス研究科, 教授 (70092624)
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Keywords | 組織全体のビューの確率分布 / リスクマップ / イベント事象の相関 / ビューの専門・責任ウェイト / モンテカルロシミュレーション / 対数正規分布 |
Research Abstract |
17年度では、重要な事業経営問題での意思決定に関わる複数の経営者が複数の不確実性(リスク)ファクターに異なるビューを持つとき、それを組織のビューに統合する方法を提案した。すなわち、マネジメントの対象となるリスクや不確実性など未実現の将来変数についてのリスト(プロファイル)が与えられているときに、それらの変数の変動を分析する企業内チームのメンバーや変動に対して経営責任を持つボードなどのメンバーが、おのおの将来予測ビューを一定の方式で確率分布のあり方を述べたときに、それをチーム全体やボード全体の組織的予測ビューとしての予測確率分布として集約する方法を提案する。 専門チーム、所轄チーム、ボードメンバーなどさまざまな意思決定に関わる人々に、 1)収益や市場リスクなど数値変数の予測ビューの確率分布 2)インベント事象とそのイベント発生後の損失などリスクマップに関わるビューを集約する確率分布 についてさまざまな分析情報などをもとに、自己の将来予測をたとえば上位5%点、下位5%点を述べた主観的将来ビューが与えられたとき、それを組織全体の事業価値・損失の確率分布にまとめる方法を提案した。そこでは複数の不確実性に関してはそれぞれの意思決定チームのメンバーが想定した相関が考慮され、また専門性と責任のあり方に関してのウェイトを考慮した組織全体の確率分布を導出する。 エクセルベースで組織の主観的確率分布をモンテカルロシミュレーションによって導出する。具体的な事例を現在検証中。 他方、商業用不動産の経営問題の最適賃料と最適テナント置換ルールの拡張を行った。
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Research Products
(1 results)