2004 Fiscal Year Annual Research Report
サイエンティストとエンジニアの国際労働移動-知識経済発展への対応-
Project/Area Number |
16530165
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
村上 由紀子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80222339)
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Keywords | 労働経済学 / 経済政策 / 人的資源管理論 |
Research Abstract |
平成16年度はまず、外国人サイエンティストやエンジニア自身と彼らを雇用する組織の側にそれぞれアンケート調査を行った。組織に対する調査は、国立試験研究機関、独立行政法人などの非営利研究機関と研究開発費が1億円以上の民間企業、情報サービス産業の民間企業を対象に行い、外国人サイエンティストやエンジニアの雇用状況、雇用の目的、効果、問題、雇用管理、海外事業展開と外国人雇用との関係、日本人サイエンティストやエンジニアの海外派遣、外国人サイイエンティストやエンジニアに関連する国の政策への要望について調査した。また、外国人サイエンティストやエンジニアに対する調査は、上記の組織と大学に勤務する人を対象にし、キャリア、来日の動機や経緯、仕事内容や組織における役割、日本における仕事上、生活上の満足、来日の効果と問題、母国とのつながり、将来設計、国の政策への要望などについて調査した。アンケート調査票は12月末までに回収され、第一次的な集計を終え、アンケート協力者も含め一般の人にもわかりやすい形の報告書にまとめられた。また、独立行政法人3機関、民間企業3社でヒアリング調査を行い、機関を代表する立場の人、外国人サイエンティストやエンジニア、日本人であるが、海外でサイエンティストやエンジニアとして就業した経験のある人に対して、上記の内容のヒアリング調査も行い、より具体的な事例を把握した。さらにアンケートで得られたデータの統計的分析を深め、外国人サイエンティストやエンジニアを巡る政策の現状と問題を探り、論文を作成するのは平成17年度以降の課題である。
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