2006 Fiscal Year Annual Research Report
進化プロセスの視点によるアメリカ経済政策パッケージの展開過程に関する研究
Project/Area Number |
16530178
|
Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
河音 琢郎 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (90273870)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤木 剛康 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (70283950)
菅原 歩 東北大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (10374886)
山縣 宏之 九州国際大学, 経済学部, 講師 (80389402)
吉田 健三 松山大学, 経済学部, 講師 (80368844)
|
Keywords | アメリカ経済 / 経済政策 / 政策イシュー / 政策パッケージ / 政策形成過程分析 |
Research Abstract |
1.研究会活動の開催 昨年度に引き続き、経済政策の分野ごとに研究分担者による、下記のような研究報告を行い、知見の共有化に努めた(計3回の研究会、5本の研究報告の実施)。また、本年度が研究最終年度にあたることから、研究成果をとりまとめる作業にあたった。 (1)菅原 歩「アメリカの国際資本移動-2001〜2004年」 (2)河音 琢郎「現代アメリカ経済政策を分析する観点-政策過程論と経済過程分析との統合」 (3)山縣 宏之「米国における地域産業政策の展開-現地調査および『クラスターイニシアティブ報告書』の検討を中心に」 (4)吉田 健三「アメリカにおける税制改革理念の転換と貯蓄支援税制の位置」 (5)菅原 歩「21世紀アメリカの対外金融の特徴づけ」 2.研究成果のとりまとめ これまでの各政策分野における研究成果を基に、本研究の基本的立脚点として、第1に、1980年代以降の経済政策のトレンドの変化・発展を、単線的な新自由主義政策の形成・台頭の過程として把握するのではなく、旧来的なケインズ主義政策との階層構造として理解し、両者の相互作用という視点から分析すること、第2に、経済過程、経済思想に対する、政策形成過程の独自性に着目し、その内部構造を分析すること、という視座を設定し、こうした見地から、国内政策面においては、産業政策、財政・予算政策、企業年金に対する規制政策、対外政策面においては、通商政策、対外金融・通貨政策、対外援助政策、の各分野の経済政策の展開過程の分析を行った。 これらの成果を、研究成果報告書としてまとめた。
|
Research Products
(2 results)