2004 Fiscal Year Annual Research Report
日韓FTA交渉における農業問題の解決に関する研究‐グローバル化と地域・環境問題‐
Project/Area Number |
16530180
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
深川 博史 九州大学, 大学院・経済学研究院, 教授 (30199153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 修 九州大学, 大学院・経済学研究院, 助教授 (40184527)
清水 一史 九州大学, 大学院・経済学研究院, 助教授 (80271625)
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Keywords | FTA / 韓国 / 日本 / 農業 / 交渉 / 水産物 / 農林水産分野 / 韓国農村経済研究院 |
Research Abstract |
1)FTA資料の収集調査を行った。日本国内では、農水省の農林水産政策研究所等を訪問しインタビュー調査を数回行った。韓国では、韓国農村経済研究院等を訪問し、専門家よりヒアリングを行うとともに、文献資料を収集した。韓国ではまた、駐韓の日本大使館を数回訪問し、一等書記官の相本浩志氏や専門調査員の藤川正悟氏より詳細な情報を得た。 2)調査収集資料の検討作業を行った。農水省農林水産政策研究所等や韓国の韓国農村経済研究院で収集した資料について、持ち帰り後、整理作業を行うとともに、分析作業を行った。分析作業の過程で現れて来た幾つかの問題については、今後の研究調査に備えて、論点を整理した。 3)FTA交渉に従事する専門家メンバーよりヒアリングを行った。日本の農水省側で、FTA交渉の責任者を務める、渉外調整官の上大田光成氏に面談し、交渉の実態及び、交渉の過程で出て来た農業問題について、詳細な聞き取り調査を行った。その過程で、農業問題に加えて、水産物交易に関わる問題が重要であることが判明し、2年目の研究調査に備えて、資料収集の体制を整えつつある。韓国については、交渉に関わる関係者と面談し、韓国側の立場からの事情を聞いた。 4)現在、日韓FTA交渉は、交渉進展が遅れており、種々の問題がでてきている。代表者の予想通り、農林水産分野の交渉が、鍵を握っており、継続して交渉の推移に注目していく必要がある。あわせて、交渉関係者と密にコンタクトを取ることによって、交渉現場に関わる資料の収集に努めなければならない。 5)第1年度は、上記調査経過を踏まえて、幾つかの研究成果を論文等に示した。これらの成果を基礎に、第2年度のFTA研究を推進していく予定であり、第2年目の研究へむけて体制は十分に整っている。
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Research Products
(5 results)