2006 Fiscal Year Annual Research Report
救貧法委員会・救貧法庁『年次報告書』付録統計資料のデータベース化とその分析
Project/Area Number |
16530240
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Research Institution | Fukui National College ofTechnology |
Principal Investigator |
廣重 準四郎 福井工業高等専門学校, 一般科目教室, 教授 (70218832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坪川 武弘 福井工業高等専門学校, 一般科目教室, 教授 (70236941)
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Keywords | イギリス / 救貧法 / 社会保障 / 社会福祉 / 歴史 |
Research Abstract |
科学研究費補助金申請時点での計画においては、最終年度の前半までのデータベース化の完成を目指していたが、昨年度までの進捗状況に照らせば作業の対象を大幅に絞り込まざるをえず、さしあたり救貧法委員会『年次報告書』の残りの7年度(1842-48年)分に限定してデータベース化を進めた。データの入力は、カウンティ名やユニオン名、項目などをあらかじめ手入力したフォーマットを作成し、そこにOCRソフトで読み込んだ数値データを落とし込む、という昨年度中に開発した方法によったが、イギリスの歴史的な統計表で使用されている独特の書体の数字はOCRソフトにとって相当な難物であり、チェックと手作業による修正は欠かせなかった。数値データが比較的少ない場合には、上述のフォーマット作成にOCRソフトを利用し、数値を手入力するという逆の方策も試みたが、作業速度の大幅な改善にはっながらなかった。年度前半が終了した時点で4年度分がまだ手つかずであったことから、さらなる絞り込みが必要と判断し、ユニオンごとの統計表をデータベース化の対象から外した。以上のような数次の方針変更により、救貧法委員会『年次報告書』のデータベースは、年度末間際になってようやく一応の完成を見たが、時間的制約によりその本格的な分析には取りかかれなかった。なお、当該のデータベースは、統計表そのものをエクセル形式の表に転換したまでの、いわば「電子化データ」レベルのものであり、単年度における行政実態の地域間比較には利用できても経年変化の分析には適していない。汎用型で利便性の高いシステムに改変するための機会を求めていきたい。
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