2005 Fiscal Year Annual Research Report
中国進出地域選択戦略の日本企業と台湾企業の比較研究
Project/Area Number |
16530270
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
張 喬森 日本大学, 商学部, 講師 (10318181)
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Keywords | 対中進出 / 地域選択 / 海外投資 / 立地戦略 / 投資環境 / 日系企業 / 台湾企業 / 比較研究 |
Research Abstract |
本研究は対中進出現象を比較分析しようとする試みで、動態的統計手法による実証研究である。中国各地域の経営環境を評価し、経営リスク及び投資上の不確実性問題を避けることが非常に重要な課題である。進出地域選択の決定要因は各地の自然、インフラ、公共施設、社会、法律規制、経済環境、市場規模など、さまざまであるが、日本企業にとっては、魅力のある投資地域がどこに分布しているか。そして、どのような要因に影響されているか。また、台湾企業にとってのそれは、どうであろうか。それぞれの進出地域選択のパターンを考察することが本研究の主要な目的である。 3年研究計画の2年目である平成17年度においては、研究実施計画に沿って、中国市場における「都市レベル」の地域選択戦略モデルを完成させ、分析した。具体的には、以下のとおりである。 1.進出地域選択の複合要因の検討 国際学会のAcademy of Managementの年次大会にて研究者と意見交換し、また、今までの国内学会発表での議論とフィードバックを参考にし、進出地域選択モデルに影響する決定要因および指標を検討し、都市レベルの地域選択戦略モデルの構築への整合性を明確化した。 2.データセットの完成と統計モデル構築 明確化した進出地域選択の複合要因モデルに基づき、必要な統計データの収集を行い、アップデート、整理・入力・チェックした。そして、統計モデルを構築し、分析している。 ・日台企業の進出企業データを収集及びアップデート。 ・1985年以降の中国主要都市の経営環境指標データを収集及びアップデート。 次の段階は、分析結果を整理し、国内の学会や研究会で発表することを目指す。
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