2005 Fiscal Year Annual Research Report
国際財務報告基準(IFRS)導入に伴うドイツの会計基準監視メカニズムに関する研究
Project/Area Number |
16530291
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
木下 勝一 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (40018643)
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Keywords | 国際財務報告基準 / EUのエンドースメント / 会計基準のエンフォースメント / ドイツ会計基準委員会 / ドイツ財務報告レビューパネル / ドイツ会計統制法 / アメリカの公開会社監視機構 / イギリスの財務報告会議 |
Research Abstract |
欧州連合が2005年1月1日から国際財務報告基準の導入を強制適用することなり、加盟各国、なかでもその中心国であるドイツも2005年1月1日から連結財務報告に関して国際財務報告基準を適用することとなった。 本研究は、この国際財務報告基準をドイツ国内に適用し、実施するに際し、国際財務報告基準を遵守しているかどうかをチェックするシステムとしてドイツ財務報告レビューパネルが設置され、同時に、公的機関として連邦金融サービス庁が設置されたことを欧州連合全体、イギリスとアメリカの先行モデルとの比較研究をするものである。 平成17年度は、先行モデルとしてのイギリスとアメリカの会計基準監視メカニズムについての研究を行った。イギリスの公開会社会計基準監視メカニズムとアメリカの公開会社会計基準監視メカニズムに関する比較研究を実施し、2005年のドイツ会計統制法にどのような影響を与え、その後、ドイツ財務報告レビューパネルへのモデル機能として具体的にどのように具体化されたかを研究することができた。その際に留意した論点は、ドイツの公開会社会計基準監視メカニズムが、欧州連合のCESR(欧州証券取引監視機構)の監視メカニズムと有機的に関連し、他方で、ドイツ国内の連邦金融サービス庁とドイツ財務報告レビューパネルの2段階監視メカニズムが働くという特徴点があることを究明することができた。
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Research Products
(2 results)