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2004 Fiscal Year Annual Research Report

企業会計制度における会計上の裁量の意義に関する理論的・実証的研究

Research Project

Project/Area Number 16530304
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

奥村 雅史  早稲田大学, 商学学術院, 助教授 (30247241)

Keywords財務会計 / 会計監査
Research Abstract

本年度は主に、会計上の裁量に関連する既存の理論研究及び実証研究のサーベイを行うとともに、分析上必要となるデータベースを作成した。
理論研究については主にエージェンシー理論のフレームワークで裁量的な会計行動を説明しようとするモデルをサーベイした。実証研究のサーベイに関しては、経営者による裁量的な会計上の選択を推定するためのモデルおよび主に発生項目を分析対象とする実証的な研究を広範にサーベイし、研究ノート「報告利益管理に関する実証的研究の方法と課題について」をまとめた。そこでは、会計上の裁量行動については機会主義的側面を強調して否定的な見解が多いが、他方、会計の情報提供機能を支える要素としてその意義を認める見解や効率的な契約を促進する要素としてその意義を認める見解もあり、積極的な面を直接に取上げる研究が少ないことを指摘した。
データベース作成については、連結財務諸表中心のディスクロージャー制度に移行した後の現行の会計制度における会計上の裁量を詳細に分析するために2000年以降についてデータベースを作成することとした。本年度は、特に、これまでの研究において経営者が裁量的に会計数値を決定していると指摘されているイベントについてデータベース化している。具体的には、全国証券市場および日本証券業協会(JASDAQ)における新規上場(IPO)、上場企業における公募増資(SEO)、上場企業が関連する国内M&Aに関する詳細データを新聞、雑誌、目論見書、有価証券報告書等から必要な情報を収集し、データベース化した。未完成の状況であり、次年度も引き続きデータベース化を進める。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 報告利益管理に関する実証的研究の方法と課題について2004

    • Author(s)
      奥村雅史
    • Journal Title

      早稻田商學 第400号

      Pages: 263-282

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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