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2005 Fiscal Year Annual Research Report

新潟県における酒造コミュニティの研究

Research Project

Project/Area Number 16530318
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

伊賀 光屋  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (40108006)

Keywords企業コミュニティ / 職業コミュニティ / 酒造 / 暗黙知 / 形式知 / TPM / アクター・ネットワーク
Research Abstract

前年度は吉川町において職業コミュニティをベースにした蔵(よしかわ杜氏の郷、加藤酒造)をめぐるアクター・ネットワークやコミュニティ外部からの技術移転にともなう経路依存の脱却に関して調査研究した。本年度はそれを承けて、企業コミュニティ型の酒造ネットワーク(朝日酒造)の調査を中心に研究を進めた。朝日酒造は越路町を中心に酒米委託栽培のネットワークを朝日農研やJA越路傘下の農家を巻き込んで展開し、さらに品質の高い米作りの環境を整備するために、蛍の里づくりの運動を進めている。さらに、久保田会という特約店網を組織して、流通における品質管理を進めている。さらに、かぎろひ会やあさひ日本酒塾の活動を推進して、消費者との交流を進めている。朝日酒造では、出稼ぎ者の減少に対応して、一方で企業内での酒造技能の陶冶をTPM活動の一環として展開し、また必要な機械化を進めている。こうして、職業コミュニティに依存しない企業コミュニティによる酒造りのシステムを構築している。ここで、蓄積された酒造技術の特徴を、精米、洗米・浸漬、蒸米、製麹、酒母づくり、醪仕込、上槽、火入れ・貯蔵の各工程での技法を中心として聞き取りし、その暗黙知の部分と形式知の部分の技能陶冶において果たす役割を検討した。そして、これらの知見を上越地方の職業コミュニティをベースとして酒造りをおこなっている蔵(猪又酒造、千代の光酒造、谷の井酒造)での技法と比較した。その結果、企業コミュニティにおける技能陶冶は形式知の果たす役割が大きいことが判明した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 職業コミュニティに取り込まれる過程-杜氏になる-2006

    • Author(s)
      伊賀 光屋
    • Journal Title

      新潟大学教育人間科学部紀要 第8巻・第2号

      Pages: 181-192

  • [Journal Article] 外部スターによる工業的品質の構築と経路依存からの脱却2005

    • Author(s)
      伊賀 光屋
    • Journal Title

      新潟大学教育人間科学部紀要 第8巻・第1号

      Pages: 49-64

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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