2004 Fiscal Year Annual Research Report
京都・奈良・神戸・大阪を事例とした「観光空間」の表象をめぐる考察
Project/Area Number |
16530337
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Research Institution | Nara Prefectual University |
Principal Investigator |
遠藤 英樹 奈良県立大学, 地域創造学部, 助教授 (00275348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀野 正人 奈良県立大学, 地域創造学部, 教授 (30305742)
中谷 哲弥 奈良県立大学, 地域創造学部, 助教授 (50285384)
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Keywords | 表象 / 観光空間 / メディア / ディスクール / テクスト / 社会性・歴史性 / 調査 / イメージ |
Research Abstract |
メディアで表象される特定の空間が一体どのような空間として再構築されているのか,そして再構築された観光空間を観光者がいかに知覚しているのか,こういった観光地をめぐってはたらく表象の力学を解明する作業を精緻に行っていくことが,社会学の重要な課題となっている.本研究では関西圏の観光地を事例としながら,活字・映像両メディアどちらにおいても,観光メディアのディスクールに働いている力学について,単に「テクスト論」的なアプローチを行なうだけでなく,その背景として存在する社会性・歴史性を解明するアプローチなど,多様な学術的ディシプリンを横断し包括的・多面的に分析している. 研究の方法としては,各メディアのディスクール研究,観光業者・行政等の観光制作者への聞き取り調査,観光者に対する調査(質問紙調査および聞き取り調査)という3つの要素に分かれる. 平成16年度ではまず,いくつかの種類のメディアを取りあげ,それらがいかなる「観光空間」イメージを構築しようとしているのかを考察した.特に各メディアの資料を収集し,スキャナー等の映像機器を用いてコンピュータに取り込み編集し,それらを素材に各メディアのディスクール研究を行なった.現在は,それらの作業をほぼ完了させ,観光メディアのディスクール研究を基に,観光業者・行政等へのインタビューを含めた観光制作者への聞き取り調査を行ないつつある.調査地域としては,遠藤(奈良・神戸),堀野(京都・神戸),中谷(奈良・大阪),江藤(京都),芹澤(大阪)といった分担構成となっている.
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