2005 Fiscal Year Annual Research Report
大量虐殺と集団暴力の比較研究:その普遍的形態の分析と防止策の考察
Project/Area Number |
16530338
|
Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
C・P Scherrer 広島市立大学, 付置研究所, 教授 (10347619)
|
Keywords | Genocide in comparative perspective / Responses to genocide / Accountability for serious crimes / Massive human rights violations / Prevention of mass violence / Villagr-based genocide tribunals (gacaca jurisdiction in Rwanda) / Protection of indigenous peoples and minorities / Role of the UN system |
Research Abstract |
2年目となる2005年-2006年の研究活動として重点的に取り組んだのは、大量虐殺および集団暴力問題である。 (1)スレブレニカの大虐殺から10年後のボスニア:司法および説明責任はどうなのか?--暫定司法に対する選択肢 (2)集団虐殺から11年後のルワンダ:ガチャチャ(gacaca)の大量虐殺に関する裁判の全国的な開始および試験段階分野での裁判の開始(全管轄区の約10%):キガリおよび5つの州でのガチャチャの観察;主な関係者のインタビュー (3)東ティモールと真相究明委員会(Truth Commission)の報告書の引渡し:1975年から1999年に行われた大量虐殺および残虐行為に関する最も包括的な研究であるCAVRリポートの発表は、不正行為により遅れ、阻害された。 ルワンダにおける調査が本年の主な活動であり、主要リソースとして3週間の現地調査を行った。 トピック:ルワンダへの調査旅行は、ガチャチャ(gachacha-フランス語では"gacaca")と呼ばれるルワンダの一般的な司法制度、伝統的な裁判所としてのその現代における機能、伝統的な司法の再活性化、広域で大量虐殺を犯した者の逮捕に関する地域的協力ならびに一般市民の役割を含む大量虐殺後の復興に重点を置いた。 方法:インタビューおよびガチャチャ集会の観察(参加型観察)によるルワンダでの現地調査 プログラム:8月23日から9月14日:ルワンダでの大量虐殺の罪に問われた者に対する全国的なガチャチャ裁判の開始に関する現地調査 2005年12月の東ティモールでの活動は、CAVR(真相究明委員会)による報告書、司法の問題に与える影響および国連の役割に重点を置いた。 報告書は遅れ、最終的には外部に情報が漏れ、公表された。主な関係者は全てインタビューを受けた。以下はインタビューを受けた人物: レイ・シャナナ・グスマオ大統領 ジョゼ・ラモス・ボルタ外相(ノーベル平和賞受賞者) 長谷川祐弘国連SRSG ビショップ・ドン・アルベルト・リカルド・ダ・シルバ ディリ大主教 受容真実和解委員会(CAVR)のメンバー:アニセト・グテレス・ロペス委員長、ジェーシント・アルベス国家委員、オランデイナ・カエイロ国家委員 アマド・ハイ 人権NGOヤヤサン・ハク政治問題担当長
|