2004 Fiscal Year Annual Research Report
ポピュリズムとローカリズムの研究-東京の同化・統合のリソース
Project/Area Number |
16530349
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
森 元孝 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (50182209)
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Keywords | 東京都知事 / 東京都知事選挙 / 外国人についてのイメージ / ポピュリズム / ローカリズム |
Research Abstract |
東京および東京都知事を事例にして、ポピュリズムとローカリズムについて経験的調査を実施している。今(2004)年度は、2003年4月に行われた東京都知事選挙における選挙民の投票行動および、都知事について描くイメージ、および外国人の同化と統合に関する意識についてアンケート形式と自由記述形式の二種類の調査票を用いて無作為データの収集を実施した。04年11月、東京都内9地区(杉並区、港区、新宿区、国立市、江戸川区、大田区、多摩市)に在住の6300人を対象(ゼンリン住宅地図から二段無作為抽出)に郵送法により実施した(有効回収票1199、回収率19.0%)。調査票の質問項目には、投票行動、都知事および日本の政治家についてのイメージ、外国人に関係して発生した諸問題にっいての意見を問う、いわゆる選択肢を選んでもらう形式のものと、現東京都知事の5年間について完全自由に記述をしてもらう形式のものと2種類から成っており、前者についてはすでに調査概要をまとめ、対象者のうちこれを希望する者(600人)に発送をして、調査結果の社会的還元に応えることとした。後者については05年度前半のうちに自由記述されたデータをコンピュータファイルにして分析、集計分析を行い、再度前者のデータと組み合わせて、より深い内容について分析を加えるための準備作業を実施している。この結果と前者のデータとを組み合わせた分析も実施する。また、99年に同様の形式で東京都内8地区6400人を対象にした調査結果との比較分析も実施している。 さらに、これらのデータの分析結果をもとに、05年度には東京都知事の過去6年間の諸政策について、認知度、支持度、イメージについて問う調査票を設計して、東京都内4800サンプルの規模の無作為調査を実施する準備を進めている。この結果も併せて、最終報告書を作成する。
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