2006 Fiscal Year Annual Research Report
対応困難な要介護高齢者へのソーシャルワーカーとホームヘルパーの協働に関する研究
Project/Area Number |
16530369
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
嶌末 憲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80325993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 章吾 国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (90317644)
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Keywords | 対応困難事例 / 支援困難 / ケアマネジメント / ソーシャルワーカー / ホームヘルパー / サービス提供責任者 / 協働 / 生活変化 |
Research Abstract |
困難場面シートを活用した訪問介護事業所へインタビューを実施した。効果は見られるが、実践構造との関連や記録のあり方について、スーパービジョンすることが重要であること、個人とチームでリフレクションすることにより、チーム力が高まっていく可能性を把握できた。また、母体である法人の全事業所への継続調査事例の内、ケアマネジャーとの連携に課題のあった事例について、サービス提供責任者と好転したプロセスを探索的に思考した。その結果、サービス提供責任者にはソーシャルワーク機能が不可欠であることが確認された。さらに、埼玉県内の地域ケア会議にて、アンケート調査と参与観察、評価インタビューを実施した。それらの結果より、ストレングスシートの活用は、困難事例の視点変換には有効であること、その継続により、コミュニティソーシャルワークの視点をチームで共有されることが示唆された。本研究を通じて、多職種にて共有可能な記録システムが不可欠であるという立場から、KOMI記録システムを導入している訪問介護事業所へのインタビュー調査を行った結果、とくにモニタリング機能を充実させることが課題として見いだされた。 困難場面において生活場面面接を展開することが不可欠という見解を検証するために、研修を実施(全国・県・市・1事業所)した内、困難場面シートについて質的分析を行った。また、受講者にその後について電話インタビューを実施し、サービス提供責任者やホームヘルパーに肯定的変化を抽出できた。さらに、公表した研究成果をもとに主体的に実践研究発表を試みた山口県については、研修と研究部会にて継続して実施していけるようスーバービジョンを実施し、その後の変化について確認した。
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Research Products
(2 results)