2004 Fiscal Year Annual Research Report
社会福祉実践における生活場面面接の理論と方法の体系化に関する研究〜実践的技法と教育訓練プログラムの開発〜
Project/Area Number |
16530376
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
小嶋 章吾 国際医療福祉大学, 医療福祉学部医療福祉学科, 助教授 (90317644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶌末 憲子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部・社会福祉学科, 講師 (80325993)
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Keywords | 生活場面面接 / Life Space Interview / ソーシャルワーク / ケアワーク / 高齢者福祉 / 社会福祉実践 / 技法 / 教育訓練 |
Research Abstract |
本研究の主目的は、在宅の高齢者分野の「生活場面面接技法の体系化(試案)」をもとに、技法の検証及び他分野への適用について検討することである。そのため第1に、日本社会福祉学会第52回全国大会にて総括的な口頭報告「社会福祉実践・教育・研究における生活場面面接の意義と活用の方向性〜高齢者分野におけるソーシャルワーク及びケアワークの質的研究結果の総括〜」をおこなった。第2にソーシャルワーク世界会議への参加により生活場面面接研究の国際動向を把握するとともに、現地オーストラリアの高齢者ケアアセスメントチームを訪問しヒアリングをおこなった。その結果、生活場面面接の呼称は見られないものの実践のなかで多用されていることがわかった。第3にバリデーション研究会やコミュニティソーシャルワーク実務者養成研修への参加により、認知症高齢者や地域住民を対象にした生活場面面接の適用の可能性について示唆を得た。第4にソーシャルワーク研究会やコミュニティケア研究所にて研究成果を報告しつつ、同時にこれまで利用者に良い結果をもたらした事例をもとに検討してきた生活場面面接だが、加えて困難事例・困難場面の提供を受け検討した結果、生活場面面接は困難事例及び困難場面においても効果的であることがわかった。第5に民生委員児童委員を対象にした生活場面面接の研修結果を分析し、生活場面面接を意図的に活用する意義の理解について高い教育効果を得た。第6に在宅の高齢者分野の「生活場面面接技法の体系化(試案)」をもとに、在宅介護支援センターのソーシャルワーカー及び訪問介護事業所のホームヘルパーを対象とした、生活場面面接の実施状況に関するアンケート調査を実施すべく、有識者の指導を得てアンケート調査票の検討し、関東圏を中心にアンケート調査協力依頼先との連絡調整をおこなった。なおアンケート調査の実施及び分析などについては次年度に引き継ぐこととなった。
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Research Products
(1 results)