2005 Fiscal Year Annual Research Report
介護従事者の就業動態と腰痛との関連 腰痛予防学習プログラム作成の為の基礎調査
Project/Area Number |
16530381
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Research Institution | Chubu Gakuin University |
Principal Investigator |
後藤 真澄 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (70301710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
壬生 尚美 中部学院大学, 短期大学部, 助教授 (40312186)
横山 さつき 中部学院大学, 短期大学部, 講師 (90413236)
佐分 行子 東海女子短期大学, 人間福祉学科, 助教授 (90333442)
宮尾 克 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 教授 (70157593)
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Keywords | 主観的腰痛 / 筋骨格障害 / 発生と予防対策 / 健康管理 / 介護福祉士 |
Research Abstract |
介護福祉士の労働と健康管理との関連(第1報) 介護職の腰痛を主とした筋骨格障害の発生と予防の現状 ・目的: 介護福祉士養成校卒業生の就業状態及び職業継続者の腰痛を主とした作業関連筋骨格障害の発生とその予防対策の実態を捉え、介護作業に伴う健康障害の発生の構造的特質を明らかにする。 ・対象と方法: 本学の卒業生1342名の就労状況を調査し、職業継続者238名に作業関連筋骨格障害の現状の郵送調査を実施した。 ・結果: (1)就業調査では386名(29%)から回答があり、うち介護職238名、離職者は83名(21.4%)であった。離職理由として、腰痛等健康問題が7名、その他の理由は64名であった。(2)腰痛調査の有効回答は115名であった。そのうち「今主観的腰痛のある」人は73名(63.5%)、「1ヶ月の間に主観的腰痛」あった人は84名(73%)、「仕事に就いてから腰痛のあった」人は104名(94%)であった。腰痛の既往がある人は25名(21.7%)、その他は職業性腰痛であった。「肩こりやだるさ」は9割、また、半数以上の自覚症状は「左右、真ん中の頸のこりやだるさ」、「左右の背のこりやだるさ」であり、介護職は慢性的な疲労状態にあった。(3)主観的腰痛の発生には、「入浴を含む介護作業」と「含まない介護作業」と「身辺介護業務以外の作業」の順に少ない。主観的腰痛のある人が「可変ベッド」を活用していたが、他の人の介護機器の使用割合は低い。(4)主観的腰痛に関しては、入浴介護や10年以上の介護経験に影響が大きく、蓄積疲労や膝痛は、仕事の負担感への影響が大きい。 ・考察: 今後は、安全な労働と介護者の健康管理のために、直接的要因となる身体的負荷を軽減する環境改善を制度的に強化する側面と、仕事の負担感を軽減する職場スタッフから構成される小集団活動による参加型改善活動への提案による問題解決が必要とされる。そして、参加型改善の有効性についての検証を進めていくことが次の課題となる。
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