2006 Fiscal Year Annual Research Report
介護従事者の就業動態と腰痛との関連 腰痛予防学習プログラム作成の為の基礎調査
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16530381
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Research Institution | Chubu Gakuin University |
Principal Investigator |
後藤 真澄 中部学院大学, 人間福祉学部健康福祉学科, 教授 (70301710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐分 行子 東海女子短期大学, 人間福祉学科, 准教授 (90333442)
壬生 尚美 中部学院大学, 短期大学部社会福祉学科, 准教授 (40312186)
横山 さつき 中部学院大学, 短期大学部社会福祉学科, 講師 (90413236)
宮尾 克 名古屋大学, 情報連携1基盤センター, 教授 (70157593)
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Keywords | 介護福祉士 / ストレス / 職業性腰痛 / 介護労働 / 福祉機器 |
Research Abstract |
卒業生の労働実態と職業性ストレス〜介護福祉士の介護労働を中心とした分析〜 介護福祉士のストレス反応に影響を与えている職場ストレッサー、及び緩衝要因の特徴と水準を明らかにすることを目的として、介護福祉士養成校の卒業生を対象とした質問紙調査を実施した。 「仕事の要求度-コントロール-社会的支援モデル」に従って検討した結果、(1)介護福祉士は全国の労働者に比し、仕事の要求度が有意に高く、かつ仕事のコントロール度が有意に低い不健康な就業状態にある、(2)しかし、有意に高い同僚からの支援があり、「高要求-低コントロール」の組み合わせから生じているストレス反応を緩和している、(3)仕事のコントロールの低さと、同僚からの社会的支援が少ないことが介護福祉士のストレス関連疾患の危険因子となるとの結論を得た。したがって、介護福祉士の健全な労働のためには、同僚との協働体制を維持しながら、非常に高い仕事の要求度に見合ったコントロールを与えるための方策を講じる必要がある。 〜介護者の腰痛予防のための機器(可変ボード)の開発〜 介護の現場において「移動」することは、人の生活の中核となるものである。人は要介護状態になり、移動・移乗働作が困難になると、介護者は、被介護者を抱きかかえて介助するか、リフトや移動用具を用いて移乗介助をしている。一般的に座位が可能な人は、車椅子や椅子を利用して生活しており、その為の移乗介助用具には、椅子や車椅子に橋渡しする車椅子用のスライドボード、リフト等がある。活用しない場合は単独もしくは複数による抱きかかえで移乗させている。 本発明は、患者とベッド間に摺動具を介在させて移乗させる可変型のスライドボードであり、特に臥床状態にある要介護者、患者をベッド、ストレッチャー(担架)、入浴台、検査台など相互に移乗する時に、水平もしくはリクライニング(上半身を上方に15度〜30度傾斜)のままにおいても、使用することを可能にする可変スライドボードに関するものである。可変ボードは、ベッドに臥位状態の患者を載置台に移乗するための間隙を橋渡しする摺動具において、摺動具は患者の全身の体型に沿って複数枚に分割し、上面には長手方向に摺動面を備え、下面にはベッドと載置台に当接する係止面を備え、患者の体重を前記分割した摺動具に分散可能にすると共に、折畳んで持ち運び可能にすることを特徴とする可変スライドボードである。
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Research Products
(1 results)