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2004 Fiscal Year Annual Research Report

社会的行動における情緒的・認知的制御の発達

Research Project

Project/Area Number 16530419
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

中澤 潤  千葉大学, 教育学部, 教授 (40127676)

Keywords情緒制御 / 社会的問題解決 / 社会的情報処埋 / 仲間関係 / 社会的行動
Research Abstract

1.情緒的制御・認知的制御と社会的行動の関連
米国の幼児・児童を対象に行った実験結果の解析を行った。教師評定によるCBS(Child Behavior Scale)ならびに子どもに行ったソシオメトリックテストと、MISC(Mood Induction Stimulus for Children)ビデオ視聴時の表情の分析、および社会的問題解決における解決方略との関連を検討した。その結果、MISCの各情緒刺激場面の表情表出では、教師評定や友人選択に大きな差は見られなかった。しかしながら、それら刺激間に提示されるControl場面で情緒表出が高い者ほど仲間から友人として選ばれることが少なく、教師から向社会性は低く非社会性や妨害性が高いとみなされていた。Control場面における高い情緒表出は、情緒場面で喚起された情緒を情緒刺激のないControl場面に持ち越してしまうという情緒制御機能の弱さを示すものと考えられる。情緒制御、特に情緒の沈静能力が社会的行動と関連していることが明らかとなったといえよう。社会的問題解決の方略生成数は教師評定や友人選択とは有意な関連は見られなかった。
2.情緒制御測定刺激の作成
情緒制御を測定するためのMISC刺激の日本版の作成を行った。年少・年長幼児を対象にした刺激視聴時の表情変化分析によると、発達につれ表情変化が少なくなること、また1人で見るときと2人で見るときを比較すると、年少児では表情変化数に差はないが、年長児では2人で見るときが1人で見るときより表情変化が少なかった。この結果は、発達につれ情緒制御能力が高まること、また発達につれ他者の存在する状況では、より強い情緒制御を行うことを示している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 社会的行動と情緒制御の発達2004

    • Author(s)
      中澤 潤, 中澤小百合
    • Journal Title

      日本教育心理学会第46回総会発表論文集

      Pages: 31

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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