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2006 Fiscal Year Annual Research Report

数の理解における身体性に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 16530427
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

杉村 伸一郎  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (40235891)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小山 正孝  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (30186837)
岡本 真彦  大阪府立大学, 人間社会学部, 助教授 (40254445)
山名 裕子  秋田大学, 教育文化学部, 講師 (10399131)
Keywords数の理解 / 身体性 / 計算能力 / インフォーマル算数
Research Abstract

本年度は,昨年度に引き続き,計算と身体性との関連を実験的に検討するとともに,計算時における指の利用の長期的な影響を調べるために,大学生,短期大学生,専門学校生を対象に,計算時にいつまで指を利用していたかを尋ね,算数・数学の自己概念との関連を質問紙により検討した。また,年長の子どもをもつ保護者を対象に,指の利用やそれに関する指導について調べた。
計算と身体性との関連ついては,特に手指の巧緻性に着目し,計算能力の関係を明らかにするために,幼稚園の年長児48名を対象に実験を行った。その結果,手指の巧緻性と計算能力との間には有意な相関がみられ,この関係は,動作性の発達得点ならびに短期記憶容量の得点を統制しても,変わることがなかった。以上の結果から,就学前の子ども計算能力には,従来の知見から予想される以上に,手指の巧緻性が関係していることが示唆された。
また,計算時における指の利用期間に関しては,先行研究(杉村・山名,2003)と同様の結果であった。つまり,計算時に指を使っていた割合は,小学2年生までの間に最も高くなり(短期大学生では小2,大学生では小1),その後は徐々に減少するものの,現在も使っている学生が一定数存在した。また,指を利用していた期間が長い群ほど計算や算数の得意な者の割合が低いという知見が得られた。しかしながら,計算時に指を使った覚えがない群に関しては,大学生では,算数や数学が得意な者や好きな者の割合が低かったのに対して,短期大学生や専門学校生では高く全く正反対の結果であり,今後の検討課題となった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 指を利用して計算する子どもに対する保護者の指導2007

    • Author(s)
      山名裕子, 杉村伸一郎
    • Journal Title

      秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 29(印刷中)

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 計算時における指の利用と算数・数学能力との関連2006

    • Author(s)
      杉村伸一郎, 山名裕子
    • Journal Title

      幼年教育研究年報 28

      Pages: 41-49

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 計算時における指の利用と算数・数学における自己概念との関連2006

    • Author(s)
      杉村伸一郎, 小山正孝
    • Journal Title

      広島大学大学院教育学研究科紀要 第三部 55

      Pages: 357-365

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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