2004 Fiscal Year Annual Research Report
食の問題行動の測定とその発生機序に関する行動発達的研究
Project/Area Number |
16530438
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
今田 純雄 広島修道大学, 人文学部, 教授 (90193672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 智子 大正大学, 人間学部, 助教授 (40277786)
坂井 信之 神戸松蔭女子学院, 短期大学, 助教授 (90369728)
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Keywords | 食の問題行動 / 日本語版DEBQ質問紙 / 偏食 / 身体心像 / 映像歪法 / 偏執的摂食 |
Research Abstract |
1,成人(大学生)を対象とした食の問題行動を測定しうる質問紙の標準化作業を進行させた.これは,すでに標準化をおこなった日本語版DEBQ質問紙(今田,1987)ならびに食物新奇性恐怖尺度(今田・米山,1994)で採用された項目,今田らによる「食物に対する態度・感情」の国際比較で使用した項目(Rozin et al., 1999),ならびに偏食,異食(pica),偏執的摂食(food craving),大食に関する項目,さらに,食べることに対する集中力の欠如,無関心,無感動を測定しうる項目を予備項目として,食の問題行動を測定しうる質問紙である.特に,本年はKauer(2002)によるadult picky eating質問紙について,Kauer博士自身への交信をふくめ,検討を加えた. 2,次年度に予定されている自己身体心像測定の為の準備をすすめた.自己身体心像の映像歪法を用いた測定については今田(1996)においてすでに検討されている.そこではデジタルスティルカメラを用いて身体を撮影し,その撮影画像をコンピューター上で変形させ,極限法をもちいて自己身体心像との主観的等価点を評価させるという方法が検討された.本研究では,画像(変形された身体画像:比較刺激)の提示をプロジェクターを介してスクリーン上で行い,より以上に実測値に近い刺激画像を提示することを試みた.実験プログラムは,Bisual Basicを用いて作成し,準暗室に大型スクリーンを設置し,等身大に近づけた刺激画像を提示することに成功した.次年度に向けた研究の発展が期待される.
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