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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ラットを用いた記憶モデルによる視覚情報と聴覚情報の脳内記憶機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16530463
Research InstitutionFukushima University

Principal Investigator

筒井 雄二  福島大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (70286243)

Keywords記憶のモダリティ効果 / コリン作動性神経 / 視覚記憶 / 聴覚記憶 / 継時遅延見本合わせ / 前脳基底部 / ラット
Research Abstract

ラットにおける短期記憶は,視覚情報の保持(視覚記憶)に比べて聴覚情報の保持(聴覚記憶)が優れていることがしられている.このような記憶のモダリティ効果につき,我々は視覚記憶と聴覚記憶の間に脳内情報伝達機構の差異が介在する可能性を考え,記憶機能と密接に関わることが知られる脳内コリン作動性神経系にターゲットを絞り,モダリティ効界の発現とコリン神経との関係を調べている.
脳内コリン経路には2つの主要な経路があり,そのうち平成16年度の研究では前脳基底部から大脳皮質へ投射する経路(皮質コリン系)について調べた.まず予備実験において,ラットを被験体として前脳基底部を破壊するための脳内座標の確認を行い,あわせて前脳基底部破壊がラットの摂食行動に及ぼす影響について確認を行った.
引き続き,本実験では最初にスキナー箱を使った継時遅延見本合わせ課題をラットに訓練した.この課題は,視覚刺激または聴覚刺激を継時的に提示し,それらの刺激の組み合わせに応じて2本のレバーを押し分ける作業をラットに要求する課題である.この課題を正確に遂行するには,提示された視覚刺激や聴覚刺激を正しく記憶しておく必要があり,課題遂行成績に視覚刺激や聴覚刺激の短期記憶が反映される.同課題を習得させた上で,半数のラットに対し皮質コリン系の起始部である前脳基底部を破壊した.残りの半数に対しては偽手術を施した.これらの2群における継時遅延見本合わせ課題の成績を比較する方向でデータを採取した.現在,それらのデータの解析を行っている.

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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