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2006 Fiscal Year Annual Research Report

視覚的・聴覚的振動刺激を利用した魚類・鳥類の環境認知能力に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16530467
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

大井 修三  岐阜大学, 教育学部, 教授 (70092393)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山崎 捨夫  岐阜大学, 教育学部, 教授 (40118849)
Keywordsキンギョ / 縞模様 / 弁別学習 / PDA / セキセイインコ / 高次聴覚関連領域 / Zenk / NCM, CMM
Research Abstract

本研究は、生物が持つ視覚的・聴覚的振動刺激の知覚機能を手がかりに、それぞれの動物種の環境認知の特徴を探ろうとするものであった。本年度は、3年計画の最終年度に当たり、これまでの研究の補足的研究と研究の全体的まとめを行った。
キンギョを被験体とした研究では、16年度に設計・発注して作成されたPDAを利用した新装置について、17年度に実際に使用して不都合が生じた点を改良し、本年度では、さらなる改良の必要性とこの装置による訓練の効率を検討するために、さまざまな傾角を持つ縞模様の視覚弁別訓練を実施した。その結果、弁別点での通路の確保を、刺激の上下から刺激の下方に別途通路を設けることなど、新たな改良が必要となった。このように改良した装置を用いて水平・垂直縞模様弁別訓練を実施したところ、3匹の被験体で弁別が可能となった。これらの被験体に、傾角45°/90°刺激対の弁別訓練を実施したところ、2匹が弁別可能であった。これらの結果は、刺激の傾角を変更する場合に小段階で行う必要があることを示唆するものであった。
セキセイインコを被験体とした研究では、知覚レベルに関与するニューロンの検知に有力な方法とされるZenkタンパク質の免疫染色法を用いて、オスの高次聴覚関連領域を探索した。その結果、dNCM、vNCMとL2とでは異なる音声情報処理が行われていることが推論された。大脳尾側部高次聴覚領域において音声刺激によって反応する部位も確認され、NCM、CMM領域が他のSongbirdと同様に高次聴覚領域と考えられた。また、メスのセキセイインコのコールという音声信号の知覚部位が、オスのセキセイインコ大脳尾側部にあるNCMとCMM領域であり、ここがコールに反応する部位であることを示した。
このような研究の実行と並行して、3年間の研究成果報告書を作成した。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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