2004 Fiscal Year Annual Research Report
ひとは感情知性としての子どもの共感性をどのようにとらえているのか
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16530482
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
亀島 信也 関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 教授 (90241108)
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Keywords | 共感性 / 行動分析 / 縦断研究 / 集団教育 |
Research Abstract |
本年度の研究は、申請した研究実施計画に基づき3年計画研究の初年度にあたるため、質問紙法と行動観察法の両方の研究道具を用いて、大学付属幼稚園の3歳児および4歳児を対象とし、共感性と対人行動についての調査とビデオ観察がとりおこなわれた。 前者の質問紙法では、2004年6月に幼稚園教諭からの報告により、被験者である幼稚園児の共感性が測定され、3歳児118名と4歳児168名からのデータが得られた。また、後者の行動観察法では、(a)自然観察と(b)実験観察の両方の場面が設定され、それぞれ5分程度のビデオ観察がおこなわれた。 (a)自然観察は、2004年6月から7月にかけておこなわれ、園児のクラスにおける朝の自由遊び場面で、幼稚園児の集団での対人行動が観察され、ビデオにおさめられた。一方、(b)実験観察は、2004年9月におこなわれ、他の園児が室外活動時に、被験者である幼稚園児を対象として、室内でのお絵かき課題が実験設定された。具体的には2人1組の園児が入室5分後別の園児を入室させ、初めに入室していた園児の共感行動が、他の言語行動、視線行動などと共に観察され、ビデオにおさめられた。その結果、3歳児62名と4歳児83名のビデオデータが得られた。 現在までのところ、幼稚園教諭からの質問紙データの入力は全て終了しているが、行動分析を補助する協力者の、観察データのコード化訓練やコード入力をすすめており、本年度の自然観察および実験観察の両方の行動データ入力は、まもなく終了する予定である。 平成17年度も、同一園児を対象として縦断的に(a)自然観察と(b)実験観察の両方をとりおこない、今回の質問紙結果と併合して、集団教育現場における子どもの共感性に関しての発達的検討をおこなっていく。
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Research Products
(6 results)