2005 Fiscal Year Annual Research Report
少人数習熟度別で編成される学習集団での授業指導と学級指導との相互作用に関する研究
Project/Area Number |
16530510
|
Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
深澤 広明 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70165249)
|
Keywords | 学習集団 / 少人数習熟度別編成 / 学級指導 / 朝の会・帰りの会 / 授業指導 / 授業研究 |
Research Abstract |
(1)平成17年度は、平成16年度に実施した小学校・中学校での授業研究及び「朝の会」や「帰りの会」等の学級指導に関するフィールドワーク等で得た調査結果をふまえ、習熟度別指導のあり方及び教科指導(授業)と学級指導(SHRやLHRなど)との関係に関するアンケート調査用紙を作成し、広島県内で授業研究を共同で実施している中学校8校で実施し、85名から回答を得た。回答を分析することで、習熟度別指導に対する教師たちの授業実践上及び学級指導上の直面している課題を「生の声」に即しながら類型化を試みた。 (2)「習熟度別」で編成される学習集団での授業展開の違いをアンケートにも協力をいただいた中学校での数学「基礎コース」と「発展コース」の二つの授業事例を比較検討することで特徴的な差異を具体的に明らかにし、その違いをアンケートで得ている知見と関連させながら考察することで、「基礎コース」と「発展コース」それぞれを担当した場合に教師が陥りやすい教育実践上の傾向について考察した。 (3)3クラス4展開の「習熟度別」編成で行う小学校算数の授業事例と同一教師による担任クラスでの通常の授業事例とを比較することで、学習集団が異なる場合の教科指導を支える集団指導のあり方についての共通点と相違点を事例に即して検討した。 (4)調査結果や研究成果についての報告を中国四国教育学会や現場教師が集う授業研究会等で行うことで、研究を進めまとめていく上での分析視点や成果の妥当性について知見を交流した。 (5)「現場」をふまえての授業ビデオのプロトコール化やアンケート調査の整理等で旅費及び謝金を支出することで、より精度の高いデータを得ることができた。
|
Research Products
(3 results)