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2004 Fiscal Year Annual Research Report

学校組織の変容と教師役割の再構築

Research Project

Project/Area Number 16530546
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

油布 佐和子  福岡教育大学, 教授 (80183987)

Keywords修復的司法 / 日本型学校 / 中間集団
Research Abstract

子どもの諸問題は、地域や家庭の変化を背景にし、複雑に絡み合って現出している。この点から考えると、学校教育の<肥大化>として批判の対象となってきた「日本型学校」は再評価されるべきである。一方、カウンセラー等専門家の配置に見られるような、多様な専門家の存在は、一人の子どもについての情報分散をもたらし、かえって指導困難を高めるという問題(教師と他専門家との分業と協働)を孕んでいることが指摘できる。
本研究は上述したような状況を踏まえて、変容する社会における今後の学校の在り方を探り、学校と地域・家庭、関係諸機関との連携の検討を踏まえ、学校組織成員の誰がどのように、それを担うのか、その際の教師の役割は何か、という問題を考察することを目的としている。
本年度計画・実施した調査研究のうち、「修復的司法」の取り組みについての情報収集(ミネアポリス教育委員会・コロラド州のスクールメディエーションセンターのフォローアップ調査、IIRP<International Institute of Restorative Practice>世界会議で新たに得られた資料)からは、いくつかの知見が見いだされた。(1)わが国のみならず多くの先進国で、家庭背景の多様化により、様々な問題が集中して現象する子どもが一定数存在しており、その対処が、学校や地域全体の共通課題となっていること(2)その対処法として、厳罰的指導に代わり修復的司法が有効であること、しかしながら、(3)修復的司法の実質的担い手となり、学校や教師を支援するような中間集団が、わが国では殆ど見られないという問題があること、などがそれである。またこれらを踏まえ、各機関・各専門家の<繋ぎ役>をどのようにして創出するかが、わが国の課題であることが明らかになった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 学校におけるVOMPの可能性2005

    • Author(s)
      油布 佐和子
    • Journal Title

      福岡教育大学紀要 第54号

      Pages: 29-40

  • [Journal Article] 教師と子どもの癒たな関係のために2005

    • Author(s)
      油布 佐和子
    • Journal Title

      教育展望 第51巻第3号

      Pages: 40-47

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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