2004 Fiscal Year Annual Research Report
発展的な学習における「質量評価モデル」の有効性の検証-「探究する学習者育成」
Project/Area Number |
16530569
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
平山 満義 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (20110637)
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Keywords | 発展的な学習 / 質量評価モデル / 学力モデル / 基礎学力 |
Research Abstract |
1)これまで、児童の学習における「新評価モデル」を提唱し、その「評価シート」の検証をとおして「新評価モデル」の効果研究を行ってきた。平成16年度はこれを「総合的な学習」を事例とし、その検証結果を論文として報告した(次ページ、11.研究発表[雑誌論文]を参照)。 2)長い歴史を持つ受験教育のもとでわが国の教師は、基礎学力(知識・理解・技能レベル)を身につけるためのノウハウをたくさん蓄積しているが、一定水準に達した児童生徒の学力をさらに伸ばす創造力とか思考力、問題解決力といった諸力を伸ばすノウハウは、ほとんど持ってないことが「聞き取り調査」で分かった。その対応として、臨時的に教材の指導枠を学習指導要領から外すのが精一杯ということも新たにわかった。 3)今回の海外出張で、西欧系諸国(発表)では「個人の能力を伸ばす」ことに重点を置いており、一方アジア系では、日本モデルを基礎に「集団としての能力を伸ばす」ことに重点をおいていることが確認できた。わが国は今次の学習指導要領では前者を選択したが、今後の日本のあり方を考えたときどちらがよいか、新たに「発展的な学習」の再定義が問われることになった。 4)開発した評価モデルの実行可能な体制を作るために、近隣の小・中学校と連携しているが、そこで学力モデルの再確認とこれに基づくカリキュラム・教材・評価法の予備的調査を行った。その結果、各学年・教科・単元別指導教材のスコープとシーケンスの設定について関係教師間で調整するのが困難というのが現実であり、また、その具体的な指導法や評価法まで手が回らない状態であることも分かった。
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Research Products
(1 results)