2004 Fiscal Year Annual Research Report
環境教育カリキュラムにおける風土の関係論的な学習のポートフォリオ評価研究
Project/Area Number |
16530582
|
Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
岸本 実 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (80249705)
|
Keywords | 風土 / 環境教育 / ポートフォリオ / パフォーマンス課題 / ルーブリック |
Research Abstract |
今年の研究成果の概要は次の点である。 第一に、草原の風土に焦点化した教材を開発するために、中国内モンゴル自治区において草原の砂漠化の現地調査、および現地小中学校における環境教育の現状についての観察と聞き取り調査を行った。調査地は、シラムレン草原、ダルカンモーメアンレンゴウ旗バイリンミョウチンの蒙古族学校(小・中学校)、伊克昭盟達拉特旗烏蘭郷恩格貝および周辺のクブチ砂漠、展旦召(ザンダンザオ)蘇木(ソム)の緑化基地、包頭市包鋼附属第11小学校であった。また、社会科の教科書、環境教育に関する教師用の参考書などの文献収集も行った。さらに、内モンゴルの子どもたちや住民の環境意識、草原をどのように意味づけているかを調査するアンケート項目の作成を行い、来年度の調査の準備を行った。 第二に、中学校地理分野において地図を中心としたパフォーマンス課題とその評価のためのループリックの開発を行ない、京都市の私立中学校において、夏休みと冬休みの課題として、実践的に検証した。 第三に、ポーとフォーリオ評価の試行的な実践として、中学校歴史分野において日中理解をめざした日中戦争学習のプロジェクト学習プランを開発し、滋賀県の公立中学校において実践的に検証した。
|