2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16540211
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
蜂巣 泉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (90135533)
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Keywords | Ia型超新星 / 白色矮星 / 連星系の進化 / 新星爆発 / 爆燃波の伝播 / 新星の光度曲線 |
Research Abstract |
平成18年度の目標は、(1)Ia型超新星爆発までの連星系の進化の数値シミュレーションの計算コードの作成、および(2)Ia型超新星時の炭素燃焼波面の対流不安定による伝播の数値シミュレーションの計算コードの計算格子に対する収束性の検討、の2っであった。 Ia型超新星爆発までの連星系の進化については、白色倭星へのガスのアクリーションにおいて、比較的小さな質量降着率の場合、新星爆発を起こすが、新星爆発に伴って放出されるガスからの自由一自由遷移光が連続光の光度曲線を決定することを平成17年度に明らかにしたことに基づき、今年度は、それを発展させ、すべての古典新星の光度曲線を統一的に説明できる光度曲線モデルを作り上げることに成功した。この一般的な光度曲線モデルの特徴として、白色綾星の質量に対する依存性が高く、化学組成に対する依存性は低いことが示された。そこで、このモデルをGK Persei 1901と2005の新星に適用し、GK Perseiの場合太陽質量の1.15倍、2005年の10個の新星については、太陽質量の1,05(V2361 Cyg),1.15(V382 Nor),1.2(V5115 Sgr),0.7(V378 Ser),0,9(V5116 Sgr),1.25(V1188 Sco),0,7(V1047 Cen),0,95(V476 Sct),0.95(V1663 Aql),1.30(V477 Sct)倍になることが示された。 Ia型超新星爆発時の炭素燃焼波面の対流不安定による伝播に関しての計算は、平成17年度に回転を取り入れて完成させた2.5次元の数値計算コードを使用して、計算格子数を増大させることでグローバルなパターンが収束していくことを確認中であるが、現時点では収束にいたっていない。
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Research Products
(3 results)