2004 Fiscal Year Annual Research Report
銀河団における相対論的スニャエフ・ゼルドビッチ効果の研究
Project/Area Number |
16540220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
伊藤 直紀 上智大学, 理工学部, 教授 (20103939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和南城 伸也 上智大学, 理工学部, 助手 (30327879)
野澤 智 城西大学, 女子短期大学部, 教授 (00258914)
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Keywords | 銀河団 / 宇宙論 / 宇宙背景放射 / 高温プラズマ / 電波天文学 / X線天文学 / 相対論 |
Research Abstract |
本年度の研究成果は以下のとおりである。 1.超高温銀河団におけるSunyaev-Zeldovich効果の研究 近年25keVを超える超高温ガスを含む銀河団が発見されている。われわれはこれまでのわれわれの計算方法を用いて、このような超高温銀河団における、相対論的Sunyaev-Zeldovich効果を精密に計算した。この際に、結果を詳細な数表と解析的なフィット式によって表現した。これらの結果は将来の観測結果の解析に大いに有効であると考えられる。この研究結果は、Astronomy and Astrophysicsに掲載された。 2.International Enrico Fermi School "Background Radiation and Intracluster Cosmology"における招待講演 表記の国際サマースクールが2004年7月6日から16日まで、イタリア北部のコモ湖畔Varennaにおいて開催され、本研究代表者は講師として招待された。周知のように、この国際サマースクールはEnrico Fermiを記念してイタリア物理学会が主催する、世界で最も権威ある物理学の国際サマースクールである。この国際サマースクールに本研究代表者が講師として招待されたということは、本科研費研究が国際的にきわめて高い評価を受けていることを意味する。本研究代表者は、"Relativistic Corrections to the Sunyaev-Zeldovich Effect for Clusters of Galaxies"と題する講義を行い、大変好評であった。そのほか、本研究代表者は、ローマ大学、ケンブリッジ大学においても同じ内容の招待講演を行い、大変好評であった。
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Research Products
(4 results)