2007 Fiscal Year Annual Research Report
銀河団における相対論的スニャエフ・ゼルドビッチ効果の研究
Project/Area Number |
16540220
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
伊藤 直紀 Sophia University, 理工学部, 教授 (20103939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野澤 智 城西短期大学, ビジネス総合学科, 教授 (00258914)
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Keywords | 宇宙背景放射 / 銀河国 / 宇宙論 / 相対性理論 / 宇宙プラズマ / スニャエフ・ゼルドビッチ効果 / コンプトン散乱 / フォッカー・プランク展開 |
Research Abstract |
今年度は、本科研費研究の最終鞭であるので、取りまとめの鰍をかねて、海外の研究機関において、Sunyaev-Zeldovich効果の研究に関する招待講演を多数行った。まず2007年4月には、ドイツ国GarchingのMaxrPlanck-Institut fuer Astrophyslkに招待され、Sunyaev教授と懇談し、Sunyaev-Zeldovich効果の研究の現状と将来について、徹底した討論を行った。その後、スイス国GeneveのGeneve大学天文学科とCERN研究所に招待されて、Sunyaev-Zeldovich効果に関する講演を行った。とくにCERN研究所においては、Theory Group Formal Selninarという非常に名誉ある講演会に招待された。この講演会においては、ノーベル賞受賞者であるJack Steinberger博士が出席してくれて、多くの重要な質問をしてくれた。2007年8月には、Cambridge大学Cavendish研究所に招待されて、Sunyaev・Zeldovich効果の研究をしている多くの研究者と有意義な討論を行った。Cavendish研究所では、現在、AM工というSunyaev-Zeldovich効果の観測的研究が始まっている。この研究の具体的な詳細について、多くの観測家たちと有意義な討論を行うことができた。2007年9月には、Heidelberg大学天文学科に招待され、講演を行った。とくにこの学科のBartehnann教授と彼の共同研究者たちと、Sunyaev-Zeldovich効果を2008年打ち上げ予定のPlandk衛星により観測する研究計画について、非常に意義のある討論を行うことができた。2007年10月末から11月はじめにかけて、上海交通大学と上海天文台に招待され、Sunyaev曽Zeldovich効果の講演を行った。このうち、上海天文台における講演は、天文台正式談話会として行われた。 さらに、Sunyaev-Zeldovich効果以外の研究として、小質量の種族IIIの恒星の進化に関する論文を、共著論文としてAstmphysical Joumalに発表した。
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Research Products
(8 results)