2004 Fiscal Year Annual Research Report
ペンタクォークバリオンの構造と生成に関する理論研究
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16540252
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
保坂 淳 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (10259872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土岐 博 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (70163962)
中野 貴志 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80212091)
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Keywords | Exotic hadrons / Pentaquarks / Hyporon resonances / Photoproductions |
Research Abstract |
Θ粒子の生成と崩壊、及びΛ(1405)粒子の生成反応に関する研究を行った。(1)Θのパリティーを決定する方法として、偏極陽子・陽子におけるΘΣの敷居値近傍における生成反応を調べた。スピン1/2を仮定し、パリティーが正負の場合の断面積をツリー近似で計算した。その結果、Θのパリティーが正の場合、負の場合と比較して断面積が10倍程度大きくなることを示した。将来偏極実験が行われる場合には、断面積の敷居値近傍におけるエネルギー依存性を合わせて測定することで、パリティーの判定に役立つことを指摘した。関連する文献はS.I.Nam, A.Hosaka and H.C.Kim, Phys.Lett.B602,180(2004)。(2)Θの崩壊として、5クォーク状態のfall-apart(分解)過程をクォーク模型を用いて計算した。その結果、(0s)^5配位で表される1/2-状態はKNの散乱状態と等価であり、束縛状態になっていないこと、そのため崩壊幅の計算値としては1GeVという非現実的な値となってしまうことを示した。また、(0s)4(0p)で表される1/2+の場合には、スカラーダイクォーク相関が強く働く場合に、幅が強く抑制されることを示した。この結果はいくつかの国際会議で発表(Pentaquark04,QNP05,Chiral05等)、プレプリントとして投稿済み(A.Hosaka, M.Oka, and T.Shinozaki, hep-ph/0409102)。(3)Λ(1405)粒子の近傍に極が2つある可能性を確かめる反応として、ベクトルK^*粒子の光生成を計算した。終状態の_ΠK分布の非対称と、いろいろな電荷状態にある_ΠΣの質量分布を測定することで、KNに強く結合する1方の極を見分けられることを示した。この結果はT.Hyodo, A.Hosaka, M.J.V.Vacas and E.Oset, Phys.Lett.B593,75(2004)で発表。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] HADRONIC ASPECTS OF EXOTIC BARYONS
Author(s)
E.Oset, S.Sarkar, M.J.Vicente Vacas, V.Mateu, T.Hyodo, A.Hosaka, F.J.Llanes-Estrada
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Journal Title
Proceedings for International Workshop on PENTAQUARK04,Spring-8,Hyogo, Japan,20-23 Jul 2004 in press
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