2005 Fiscal Year Annual Research Report
長距離基線干渉計観測による木星デカメータ電波源構造の解明に関する研究
Project/Area Number |
16540407
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Research Institution | Fukui University of Technology |
Principal Investigator |
中城 智之 福井工業大学, 工学部, 講師 (00367509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大家 寛 福井工業大学, 工学部, 教授 (80025931)
小野 高幸 東北大学, 理学部, 教授 (10141996)
飯島 雅英 東北大学, 理学部, 助教授 (80232114)
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Keywords | 惑星電波 / 木星 / 干渉計 / デカメータ電波 / ディジタル受信機 / 宇宙プラズマ |
Research Abstract |
木星デカメータ電波を対象とした長距離基線干渉計システムの構築のため、本年度に実施を計画していた項目とその達成状況について述べる。 (1)木星電波および太陽電波の観測 福井工業大学の芦原観測局、東北大学の飯舘および米山観測局を用いた長距離基線干渉計システムの構築を目指し、木星および太陽電波を対象として観測を実施したが、観測システムの不具合により観測時間が大幅に限られたことから、注目すべき観測結果は得られていないのが現状である。具体的には、飯舘および米山観測局に設置されている観測制御用PCのOS(Linux)の不安定動作および観測局を制御するソフトウェアのバグ、また、各観測局を接続する電話回線の不調が主な原因であった。OSの不安定動作についてはPCのハードウェア構成を再検討して調整を行い、ソフトウェアのバグの除去を行った。また、電話回線についてはNTTに修理を依頼し対処し、平成18年度の観測に備えている状況である。また、芦原観測所では雷および台風の災害により観測機器の故障が生じ9月より観測困難な状態となっていたが、現在その修理がほぼ終了し、平成18年度の観測に使用可能な状況となっている。 (2)蔵王局の整備 平成17年度までの観測で生じた様々なシステムの不具合を取り除いたシステムを東北大学蔵王観測所に立ち上げ、平成18年度の観測に使用可能な状況とした。 (3)ディジタル受信機の開発 平成18年度よりさらに高精度の観測を実施するため、本年度でのディジタル受信機の開発を目的としていたが、上記(1)で述べたように観測システムの基本部での不具合が生じたため、ディジタル受信機の開発は、システムについての検討および必要な部品の購入のみに留まっているのが現状である。平成18年度はシステムの開発を行う予定である。
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