2004 Fiscal Year Annual Research Report
ビルディングブロックスを用いたβ,β-縮合ポルフィリンオリゴマーの構築
Project/Area Number |
16550047
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Research Institution | Ibaraki National College of Technology |
Principal Investigator |
谷口 昭三 茨城工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (50042487)
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Keywords | ビルディングブロックス / トリピラン / 2,3-ジメチルポルフィリン / 酸化反応 / ポルフィリン酸無水物 |
Research Abstract |
「ビルディングブロックスを用いたβ,β-縮合ポルフィリンオリゴマーの構築」に関して、初年度は研究実施計画書に基づいて、ポルフィリンオリゴマーの核となるポルフィリン合成のためのビルディングブロックス合成を行い、石田光、北井直也の協力の下に、次の成果を得た。 1.常法により6段階合成で3,4-dimethylpyrroleを約40g得た。 2.Lederer-Manasse反応により収率85%で2,5-bis(hydroxymethyl)-3,4-dimethylpyrroleを得た。 3.同様に2,5-bis(hydroxymethyl)pyrroleを収率82%で得た。 4.3のメチロール体とピロールとの反応によりtripyrraneを収率61%で得た。 5.2のメチロール体と4のtripyrraneとの反応により平均収率27%で2,3-dimethylporphyrinを得た。 このように、ピロールメチーロール体を組立て部品として用いることはβ-置換ポルフィリン合成において有効性であることが裏付けられた。 次に2,3-dimethylporphyrinの酸化反応を下記の条件で検討した。 1.過マンガン酸カリウムを用いての酸化 2.NBSを用いての酸化反応 3.硝酸による酸化反応 4.N-ヒドロキシフタルイミドを用いての酸化反応 現在、酸化反応については評価中であるが、LCMS測定の結果4の反応性生物中に、メチル基が酸化されたジカルボン酸およびその酸無水物のピークが認められ、ポルフィリン環が損なわれず、メチル基のみが酸化されているという結果が得られた。
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Research Products
(3 results)