2005 Fiscal Year Annual Research Report
中員環エーテル構築法の効率化とポリ環状エーテル化合物合成への展開
Project/Area Number |
16550093
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 敏夫 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80202133)
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Keywords | 中員環エーテル / 環化反応 / ルイス酸 / ポリ環状エーテル / 全合成 |
Research Abstract |
平成16年度の研究成果として得られた知見を基に、Hemibrevetoxin Bの立体選択的全合成研究をおこなった。Tri-O-acetyl-D-glucalから誘導したHemibrevetoxin BのB環部に相当する6員環エーテルに対し、2-butyne-1,4-diolからSharpless不斉エポキシ化反応により導かれる光学活性エポキシド構造を含むホスホナートをキラル伸長素子として用いるHorner-Emmons型反応、及びエポキシドの隣接基関与を利用するカルボニルのジアステレオ選択的還元を基軸として、望む立体化学を備えたアルキル側鎖の伸長をおこなった。続いて、Eu(fod)_3を用いるヒドロキシエポキシドの閉環反応を鍵反応として適用したところ、7員環の伸張されたBC環部に相当する2環性化合物を得た。同様に、ヒドロキシエポキシド側鎖の立体選択的導入、ヒドロキシエポキシドの閉環反応を繰り返し適用することによりHemibrevetoxin BのBCD環部に相当する3環性6,7,7-骨格の立体選択的合成に成功した。 一方、Ciguatoxin 3Cの合成研究をおこなった。上記と同様の合成アプローチにより、環化前駆体となるヒドロキシエポキシド部分構造を合成し、Eu(fod)_3を用いる閉環反応を鍵反応として適用して、7,8-員環の縮環したDE環部および7員環のA環部の立体選択的構築に成功した。
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Research Products
(3 results)