2006 Fiscal Year Annual Research Report
α-アミノ酸を原料とする新しい不斉化合物の立体選択的合成
Project/Area Number |
16550097
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
木瀬 直樹 鳥取大学, 工学部, 教授 (90177824)
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Keywords | 還元カップリング / イミノエステル / α-アミノ酸 / β-アミノアルコール / 1,2-ジアミン / イミノペプチド |
Research Abstract |
本研究では、α-アミノ酸を原料とするこれまで知られていなかった、あるいは得ることが困難であった不斉化合物の合成を目指して、α-アミノ酸から誘導した芳香族イミンと種々の親電子体との還元クロスカップリング反応を電極還元法を用いて検討している。平成16〜17年度では、1)L-アスパラギン酸から誘導した芳香族イミノ- α,ω-ジメチルエステル類の分子内還元カップリング反応では光学活性アゼチジン類およびピロリジン類が立体特異的に得られ、L-グルタミン酸から合成した芳香族イミノ- α,ω-ジメチルエステル類からは光学活性アゼチジン類が立体特異的に得られること、2)α-カルボン酸をアミド基に代えることにより、L-アスパラギン酸から合成した芳香族イミノ-ω-メチルエステル類からは光学活性ピロリジン類が、L-グルタミン酸から合成した芳香族イミノ-ω-メチルエステル類からは光学活性ピペリジン類が得られることを見出している。 今年度は、 1)L-バリン等のL-α-アミノ酸から合成した芳香族イミン類とアセトンを電極還元することにより、イミノ基とケトンのカルボニル基が分子間でカップリングし、光学活性β-アミノアルコール類を立体選択的に得ることができた。 2)L-バリン等のL-α-アミノ酸から合成した芳香族イミノペプチド類の還元ホモカップリングにより、光学活性1,2-ジアミン類を立体選択的に得ることができた。
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