2005 Fiscal Year Annual Research Report
超分子アーキテクチャ-を利用した複合機能性分子磁性材料の開発
Project/Area Number |
16550121
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
石田 尚行 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (00232306)
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Keywords | 分子性磁性体 / 集積型金属錯体 / 超分子科学 / 多孔質 / 弱強磁性体 / ホストゲスト錯体 / 単分子磁石 |
Research Abstract |
超分子アーキテクチャーとは分子間力などの弱い結合力を用いた複合分子システム構造体のことである。本研究では三次元的に集積して興味深い磁性を示す超分子構造の開発、ならびにその複合材料への応用を目指した。ホスト-ゲスト化学のような超分子手法や光や圧力という外的刺激により磁気的相互作用をスイッチするといったように、動的に磁性を制御することを、複合材料のもう一つの鍵となる性能と位置づけた。また、「単分子磁石」の合成開発を行った。 1.[Fe(pm)(N_3)_2]が紫外光照射により誘起磁化を生じる現象を詳細に調べた。[Fe(pm){N(CN)_2}_2]は構造が柔らかく、0.4GPa程度の圧力によって自発磁化の有無をスイッチできた。 2.ラジカルとコバルトイオンから比較的高温で機能発現する単一次元磁石を開発した。 3.ランタノイドと3d金属イオンを含む多核錯体から単分子磁石[Dy_2Cu]および[Ln_4Cu](Ln=Tb,Dy)を開発した。また、3d-4f錯体から、A_2B_2型としては初めてのフェリ磁性鎖を開発した。 4.電導性単分子磁石を目指して、4f金属イオンを含む幾つかのイオンラジカル塩を得た。伝導性と磁性を解析した。 5.電導性物質の構成分子に、天然の生物発光分子にヒントを得たイミダゾピラジノン骨格を適用した。 6.クラウンスピンラベル試薬を合成開発した。反磁性イオンを包接させると磁性に変化が見られた。 7.気体吸蔵性能を目指した有機カゴメ格子結晶[H_2pzao(CHCl_3)_<1/3>]を合成した。 8.メソヘリケート[Ni_3pzNN_6]、[Ni_3pzIN_6]を合成した。 9.希有な構造をもつ"betweenanene"の錯体版[Cu_2(OCH_3)_2(dppp)_2]を合成した。
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Research Products
(16 results)