2005 Fiscal Year Annual Research Report
フレネル理論の展開による有機EL素子の高効率化の研究
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16550158
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| Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
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Principal Investigator |
三上 明義 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70319036)
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| Keywords | 有機EL / ディスプレイ / 燐光材料 / フレネル理論 / 色変換方式 / 光取出し効率 / 外部量子効率 / 光学シミュレーション |
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| Research Abstract |
本年度はフレネル理論に基づく光学設計の展開とその応用を目指し、初年度(H16)に行った(1)高効率(6.0%)な高色純度蛍光青色有機ELの開発、(2)実用的な有機EL光学解析ソフトの開発成果を基にして、独自の横伝搬型色変換方式を組み合わせ、以下に示す2つの課題に取り組んだ。得られた知見および成果は以下のようである。
[課題1]緑色燐光有機ELの構造設計および横伝播型色変換方式による高効率化
独自の高分子/低分子複合構造を基本とした4種類の構造を提案し、ワイドギャップ正孔輸送層の導入により、外部量子効率19.1%,色度座標(0.29,0.63)の高効率緑色発光を実現した。同構造に独自の横伝搬色変換方式を組み合わせることで外部量子効率を23.5%まで高め,従来の理論限界を超える有機ELを実証した。
[課題2]フレネル理論と光電磁波理論を組み合わせた新規な光学解析手法の開発と応用
可視光波長の薄膜で構成される有機ELとmmのオーダーで構成される基板・周辺層を含めた光学解析を行うため、フレネル理論に加えて光電磁場理論を導入し、課題1で開発した横伝搬色変換有機ELに適用した。その結果、光伝搬が主として透明電極内で生じていること、高屈折率な厚膜有機層が光伝搬を促進することを明らかにすると共に、光学計算では30%を超える高効率化が可能なことを示した。なお、同解析プログラムは現在、3社の企業から導入依頼を受けている。
以上、今年度の研究成果は、(1)理論限界を超える高効率な燐光有機ELの開発、(2)フレネル理論と導波理論を組み合わせた光学解析手法の開発である。最終年度は申請計画に従い、(1)種々の有機EL構造(Top,Bottom,透明)の光学解析と最適設計、(2)横伝搬型色変換による高効率白色ELの実証試作に取り組む予定である。
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Research Products
(15 results)
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[Book] 希土類の機能と応用2006
Author(s)
三上明義(共著)
Total Pages
369
Publisher
(株)シーエムシー出版
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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