2004 Fiscal Year Annual Research Report
海上浮体連結用自在継手の開発を目指した揺動すべり軸受材の評価試験
Project/Area Number |
16560123
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
川添 強 長崎大学, 工学部, 教授 (40253629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 哲也 長崎大学, 工学部, 講師 (10380817)
中嶋 明 長崎大学, 工学部, 助手 (30108344)
森高 秀四郎 長崎大学, 工学部, 教務職員 (90315226)
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Keywords | 多連結浮体構造物 / 腐食摩耗 / 摩擦 / トライボロジー / すべり軸受 / 固体潤滑剤 / 自在継手 / 耐食性 |
Research Abstract |
本研究では、海上浮体連結用自在継手の開発を目標に、揺動すべり軸受材の評価選定を目的とした海水中での揺動すべり摩耗試験を行った。使用した軸受材はフェノール樹脂系(2種類)、PTFE樹脂系(2種類)、PA樹脂系、金属計(2種類)の7種類で、相手軸にはSUS304を用いた。寸法は、軸受幅20mm、軸受内径20mm、軸径20mmである。実験は海水中、面圧2.5,5,10MPa、すべり速度0.05m/s、摺動時間6Hrの条件下で行った。 実験結果は以下のようになった。 1.軸受材の比摩耗量 金属系材料<PA樹脂系材料<PTFE樹脂系材料<フェノール樹脂系材料 (2x10^<-10>〜1x10^<-9>mm^2/N)(2x10^<-9>〜3x10^<-9>mm^2/N)(3x10^<-9>〜1x10^<-8>mm^2/N)(1x10^<-8>〜3x10^<-8>mm^2/N) 2.軸の比磨摩耗量 PA樹脂系材料<PTFE樹脂系材料<金属系材料<フェノール樹脂系材料 (10^<-11>mm^2/N以下)(10^<-11>mm^2/N以下)(2x10^<-11>〜1x10^<-10>mm^2/N)(2x10^<-10>〜2x10^<-9>mm^2/N) 3.平均摩擦係数 PTFE樹脂系材料<PA樹脂系材料<金属系材料<フェノール樹脂系材料 (μ=0.07〜0.25)(μ=0.15〜0.35)(μ=0.15〜0.40)(μ=0.50〜1.00) 4.比摩耗量に及ぼす接触面圧の影響は軸受材によって少し異なるが全体的には小さく、接触面圧増加に対し比摩耗量は低下する傾向を示す。 5.摩擦係数に及ぼす接触面圧の影響は各軸受材においても大差は無く、接触面圧増加に対し摩擦係は低下する傾向を示し、2.5MPaと10MPaにおける摩擦係数の差は0.2〜0.4である。 本実験結果から判断すると、カップリング装置の軸受材に適した材料はPA樹脂系材料と金属系材料である
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Research Products
(2 results)