2005 Fiscal Year Annual Research Report
気液二相流の圧縮性を利用した有機化合物分解用水中ウォータージェット
Project/Area Number |
16560133
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
早川 道雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80002038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤川 重雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70111937)
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Keywords | 水中ウォータージェット / キャビテーション / 有機化合物分解 / 気液二相流 / 圧縮性 / 微細気泡 |
Research Abstract |
本研究は、水中ウォータージェットを用いて有機化合物を分解処理する技術の向上を図るため、ジェット噴射圧力が従来の方法の10分の1以下で運転可能な、経済性および安全性に優れた装置を開発することを目的に、昨年度から2年間にわたって行われてきたものである。本年度の研究結果の概要は以下のとおりである。 1.水中ウォータージェットの噴射ノズル内を流れる気液二相流が衝撃波の発生条件を満足するとき、有機化合物の分解される度合いは増すことが確かめられた.しかし、現在までに得られた分解率は所期の目標よりも低い範囲に留まっており、装置のさらなる性能向上を図る必要がある。 2.気液二相流を超音速にするための補助的手段として、人工微細気泡および旋回流を利用することが有効であることが分かった。 3.キャビテーション発生に関する数値解析によって、従来の初生条件による臨界圧力より高い圧力の下でもキャビテーション初生は起こりうること、およびその条件は気泡周囲圧力を所定の圧力まで低下させるときの圧力の時間変化に依存することが分かった。 4.先に当研究室で開発された気液二相流の平均化モデル方程式を縮小拡大管内の気泡流に適用して数値解析をおこなった結果、実際的な流れ場の計算におけるこのモデル方程式の有効性が確かめられた。
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Research Products
(2 results)